社長ブログケヤキの木の下で
2016年5月23日
Q値やUa値の前に押さえておくこと
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は晴天でしたが
気温は30度越え
まだ体が慣れていないところにこの気温ですから
少々キツイのが本音(^_^;)
体を鍛えておかねばなどと気持ちだけは思っています。
本日も東海地方、中でも岐阜は32度の予想
ビールだけは美味しくいただけそうです。
さて、
前回、住宅の燃費についてお話をしましたが
一般の方で住宅の性能に興味のある方の目は
どちらかというと
Q値やUa値と言った数値に目が行ってしまいます。
単純に工務店間の性能と価格が比較できる、
あるいはQ値(Ua値)をいくつにしたとき価格はいくらになるかなどの目安が知りたい
という理由によるものが多いのですが
以前もお話しましたが
同じQ値、同じUa値でも
設計の仕方によって
冷暖房負荷はかなり変わってきます。
自然温度差が大切なのですが
その話はまた別の機会にします。
今回もお金の話し。
本来これから家を建てる方が知らなければならないのは
その家に住んだ時の冷暖房費がいくらかかるのか
あるいはその家に住んだ時の住宅総消費エネルギー(住宅の燃費)はいくらになるのかということのはずです。
Q値、Ua値はその目安にすぎません。
本来の考えの順番としては
冷暖房費は年間2万5千円以内にしたい。(家中24時間冷暖房して)
住宅の総消費エネルギー支出は年間12万円以内にしたい。
これを実現するためにどのくらいのQ値があるいはUa値が必要なのか
そのQ値、Ua値にするには建物予算はいくら必要なのか?
ローン返済額+住宅の燃費が判って初めて
毎月いくら必要なのかがわかります。
1年や2年じゃなくて何十年も住むことになるのですから
住宅燃費を把握しておくことはとても大切です。
ここで大きく影響を与えるのが家の大きさです。
予算は決まっています。
35坪の家と32坪の家
広くても性能の悪い家にするか
小さくても高性能な家にするか
わずか3坪ですが
150万以上の差があります。
その予算を性能向上に使ったら・・・
もちろん住宅燃費は下がります。
ローンの返済額やQ値、Ua値だけに着目すると意外に見落としている部分があります。
考え方のベースは住宅燃費いくらの家か
あるいはいくらの家に住みたいか
そこから、つまり住宅燃費やコストといったものから入って行くと
ご自分でひとつの物差しを持つことになります。
それを検討した上で、
デザインやインテリアに目を向ける。
この順番が大切です。
左官屋さんが塗り壁中の建物
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