社長ブログケヤキの木の下で
2016年11月7日
パリ協定の発効とこれからの新築住宅
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は6度の美濃地方
週末の打合せでは今シーズン初めて薪ストーブを使いました。
と言っても、欲しいのは午前中と夕方
日中はまだ20度近くになりますから
焚いていると暑くなりすぎになるのが玉に瑕でしょうか。
さて、先週パリ協定が発効されました。
日本はまだ批准が遅れてますが
時間の問題でしょう。
地球温暖化対策のための協定で、
多くの日本人にとってどこか遠い話であるのは否めませんが、
現実には多くの影響をうけています。
とりわけ、これから住宅を新築される方は
すでにある枠組みの中にいます。
簡単に言うと
地球温暖化の原因は二酸化炭素
二酸化炭素の排出量は1次エネルギーの消費量に比例する
だから、住宅での1次エネルギーの消費を抑えよう
これが国の大きな方針
住宅で主に使っているエネルギーは電気ですが
これは2次エネルギー
(電気をつくるために1次エネルギーの石炭や重油を燃やしています)
そのもととなるエネルギーまで遡って消費を抑えるということです。
建築業界ではいろんな意見がありますが
地球温暖化防止という錦の御旗の前には
1次エネルギー消費の少ない家を造る、と言うのがお約束になりつつあります。
このブログでも何度も取り上げたZEH
(ゼロエネルギーハウス)
認定条件はエネルギー消費性能計算プログラムで一定の数値を出す住宅でなければなりません。
国が補助金を出すというのは
PV(太陽光パネル)でもそうでしたが
そちらの方に何としても持っていきたい。
これからの住宅の方向性、あるいは評価基準として
エネルギー消費の少ない家はOK、多い家はNG
そのように考えているわけです。
問題は
そのような家は温かいか?
健康的に暮らせるか?
というとそうでもないところです。
なぜならZEH目的は1次エネルギー消費の削減
つまり
省エネの省エネによる省エネにするための家
断熱性など一定の縛りはありますが
パネル設置は必須でそのエネルギーを使って
ゼロエネ住宅
それができるぎりぎりの断熱性でいいよと言ってるわけです。
住宅の温熱の専門家の共通の認識は
温暖地(関東以西)で現況の北海道並み断熱性です。
Ua値で0.34あたりでしょうか。
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