社長ブログケヤキの木の下で
2017年2月17日
サーモの画像で手が消える ガラスの赤外線遮蔽
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
本日は曇りから雨の予報
と言っても最高気温は9度ほどで
日射は期待できませんから寒い日ということになります。
美濃地方を含め太平洋側では日射が豊富ですから
南面には大きな窓をつくって
できるだけお日様を取り込む工夫が必要です。
もちろん、それには建物本体の断熱や気密
あるいはサッシの性能やガラスの種類
日射遮蔽の工夫など検討すべき項目はたくさんあります。
ここでは書けませんが
高性能住宅の世界ではかなり知られた著名な設計者の建てた住宅でも
暑くて住めないなんて悲劇もあったりします。
(幸いモデルだったので、後日改修したとか)
住宅ですから形や大きさは千差万別
建てる地域や気候、日射もすべて違うわけで
計算通りにはなかなかいかないところも実はあったりする難しさがあります。
サッシで使われるガラス
日射が豊富であればそこからお日様が差して
壁や床面を温めます。
冬場にはそれが心地よい空間を作ります。
マンションの中階で上下左右をほかの部屋に囲まれた部屋であれば
冬でも日射があれば昼間の暖房は不要になることでしょう。
ガラスを通して入ってきた日差し
その日差しが温めた床や壁からは
日差しという熱をもらいましたから赤外線を出すことになります。
その赤外線が心地よい空間をつくっているのですが
この赤外線はサッシのガラスを通っていくことができません。
つまり、ガラスから一度入った日差しという熱は
ガラスを通って逃げていけないのです。
部屋の中にどんどん溜まっていく
(伝導や対流によってゆっくり逃げては行くんですが)
サーモカメラは赤外線を写し出すものですから
ガラスがあるとそれを遮断してしまいます。
こちらの水槽
サーモカメラで水槽の前に手を置いて写すと
ガラスの向こうに手を置くと
手が半分ない・・・
サッシのガラスは
日射は通過させますが
日射が温めた部屋の中からの赤外線は通しません。
熱が入るだけですから
部屋の中は条件次第で「温室効果」でオーバーヒートということになります。
高性能な家ほど日射の対策が求められます。
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