社長ブログケヤキの木の下で
2017年11月6日
住宅性能はどこでも同じを信じてはいけない
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は7.5度の美濃地方、すっかり秋の気配です。
敷地のケヤキも紅葉し既に落ち葉が大量に・・・(一日で)
これからひと月ほどは
雨あられのように落ち葉が降ってきます。
上の写真はケヤキですが
こちらの写真はエノキ
落葉する時期が同じではなく
ひと月ほどズレることからそうなります。
住宅の専門家(設計者、現場監督、営業担当など)の中には
環境の変化についていけない残念な人達がいます。
例えば、住宅の性能なんて今の時代どこもそれほど変わりません、
以前の家に比べればどの家も暖かく、過ごしやすくなっています。
と言う人です。
今の時代、家庭で使うエネルギーは全て計算で求められます。
冷暖房、調理、家電、給湯、照明、換気で使うエネルギーが家庭で使うエネルギーの全てです。
設備機器の能力や効率によって決まる調理、家電、給湯、照明、換気
断熱性能と機器の効率によって決まる冷暖房費
割合は以下のようになってます。
性能のよい住宅といわゆる普通の住宅では
この家庭で使うエネルギーの総量が2倍違います。
今建てている大野町の家の一年間で使う一次エネルギーの総量は51.997MJ
省エネ基準住宅と言われる家で計算すると96.531MJ
金額では約10万程違ってきます。
上のグラフで言えば
1965年から2011年では家庭で使うエネルギーが2.2倍になってますから
逆な見方をすれば、性能のよい住宅とそうでない住宅では
46年の差があるといってもいいかもしれません。
どこまで住宅の基本的な性能を上げるかは予算にもよりますが
少なくても優先順位の上位に配置すべきで
決してキッチンやユニットバスあるいは太陽光パネル
といったものの後ではないと考えます。
住宅の専門家の中には不思議なことに最初から住宅性能を上げることを排除、
あるいは無視している食わず嫌いな人たちもいます。
どこでも性能は同じです、十分暖かいです・・
様々な、そんなこと必要ありませんという理由を挙げてきます。
でも実態は上で挙げたように大きな金額の差になっています。
これから長ければ50年以上住むことになる家ですから
予算とのバランスを考え、まず先にすべきこと、
後からでもできること
それらにどれくらいの費用が必要か十分検討する必要があります。
20年後にあなたの家は50年前の家です、なんて言われないようにしたいものです。
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