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社長ブログケヤキの木の下で

2018年1月24日

国の断熱基準は住む人の健康性を考慮している?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴ですが寒い美濃地方
今朝はマイナス3.5度
予想最高気温は今日も明日も3度ですから
以前お伝えした秋田と同じ環境が数日続くことになります。
今回は多治見市と秋田市の比較

多治見は秋田と1月の最低気温の平均が0.2度しか違わないんですね、
多治見の人はこれを見たらかなり驚くと思います。
自分たちがかなり寒い秋田と朝の寒さが同じ程度だったとはと。
2020年に義務化される平成25年の断熱基準
北海道のUa値は0.46ですが
Heat20が推奨する美濃地方のUa値はグレード2で0.34
これは北海道基準より厳しいことを意味します。
国の基準は北海道から沖縄までを暖かかさの度合いに応じて
断熱水準を決めています。
寒い地方は断熱材を厚く、暖かい地方は断熱材を薄くという具合です。
では、国がその断熱水準を決める時
国民の健康性を主眼に考えてそうしたかというと?が付きます。
国の考えはどちらかと言えばその地域で消費されるエネルギーを主眼に考えているんじゃないかと。
なぜなら
上記の表に挙げたように
1月の最低気温の平均が多治見と秋田ではほとんど変わらないのに
その断熱水準に大きな差をつけています。
平成25年の断熱基準では秋田のUa値は0.56なのに多治見は0.87
寒さの度合いは同じなのに、
多治見は秋田より薄い断熱材でいいよと言ってるのです。
同じ冷え込みでも
秋田は寒い時間が長いから厚い断熱材
多治見はその時間が短いから薄い断熱材
厚い断熱材にすれば暖房時間が長い秋田ではエネルギー消費が少なくなる
多治見は寒い時間が短いから薄い断熱材で我慢しとき?
ということで
国は多治見の人の寒さを考慮して、あるいは健康性を考慮して
断熱水準を決めているわけではありません。
Heat20はそこのところをもう少し掘り下げ、つまりエネルギー消費だけでなく
そこに住む人の健康性も考慮して断熱水準を提言しています。
国の基準や水準はあくまで最低基準で目標とすべき基準ではありません。

Heat20 設計ガイドブックは一般の方にこそ読んでいただきたい雑誌です

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