社長ブログケヤキの木の下で
2020年8月24日
雨にさえ漏れなきゃ、ええ…
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はようやく22度、涼しい朝となった美濃地方です。
先日、だんの7号が送られてきました。
ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、
新建ハウジングという
住宅業界向けの専門紙が出している季刊の雑誌。
実務者だけでなく、一般のこれから新築や大規模なリフォーム、
あるいは断熱改修等、住まいの性能に関係する工事を予定される方が読んでも役に立つ雑誌です。
この7号の特集1は
”専門家の住まいに学ぶ、「いい家」の条件、欲張らない高性能住宅”
として、高性能な家を建てている設計者や工務店の経営者の住まいを3邸ほど紹介しています。
副題の言葉とおり欲張らない住宅かというと、
そんなことは無くて、とっても欲張りな住宅です(笑)
ただ、共通しているのはやはり性能です。
どの住まいも高性能な仕様になっています。
特に、高岡邸などはパッシブハウスの認定も取ってますから
性能は折り紙付きです。
もちろん使ってある部材や仕様もある意味モデルハウスですから、
とてもいいものを使っています。
限られた予算の中で何を優先したらいいか?
これにはいろんな意味での葛藤が起こりますし、
夫婦の間でも意見の分かれるところです。
住まいで言うと
AとB、どちらを優先するか?となった時
Aの事は好きでよく知っているけど、
Bについてはあまり知らない。
でも、どちらかにしなければならない。
当然Bの事を知らないのですからAになりがちですが、
設計者はBを勧めるし、ネットで調べてみるとBも大事そうだと分かる。
さて、どうしたもんか?
コロナ禍の中
この半年を振り返ってみると、
外出してない、買い物も最低限でさっと行ってすぐに帰ってくる、
田舎の町でよくある夜の会合兼懇親会もない、
実際お金もそんなに使ってない、
結局家にいる時間が増えている。
従来、普通だと思っていたことはひょっとして、
しなくてもいいことだった?
買い物も本当にそれが必要なのか?
わざわざ買わなくても工夫すれば代用品でできるかもと考える。
本当に必要なのか?
自分の欲や見栄でなく本質的に大切なものや事は何か?
住まいで言えば何が大切で、何が必要なのか?
安心して暮らせること
健康に暮らせること
いろいろある中でそぎ落としていけば、この二つくらいでしょうか。
安心や健康も人により様々ですが
家づくりのスタート、幹として考えると、
その他は枝と言うことになります。
私の友人の酢ムリエが
百貨店に人が全然来ん、と嘆いていました。
住む所と食べ物があればとりあえず人は生きていけます。
どんな家に住むか、何を食べるか?
それはそれで問題ですが、
コロナ禍の中、考えておいて損はありません。
雨にさえ漏れなきゃ、ええと言う時代が
つい30年ほど前まで日本の住宅にはありましたが、
そんな時代はとっくに過ぎました。(今でもあるけど…)
あなたの考える住まいの本質って何でしょう?
間取り、外観、キッチン、デザイン?
これって3高(高学歴、高い身長、高収入)と同じかもしれません。
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