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社長ブログケヤキの木の下で

2020年11月9日

誰でも何時でも何所でも


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝は一けたの気温が普通になった美濃地方
今朝は8.5度とそんなに冷えていませんが、
暖房生活は既に始まってます。
昨年の老後資金2000万円問題
誤解もあるようですが
どちらにしても仕事を引退すれば収入は減るわけですから、
それに合わせて支出を減らす方向になります。
実感としては子供の学費の占める割合が相当あって、
それが無くなるだけで随分楽になりました(笑)
建築屋的に提供できるのは
住まいのランニングコストやメンテナンスコストが、
できるだけかからない家づくりと言うことになります。
メンテナンスについては
多くの新築検討者が気にするところです。
メンテナンスは必ず発生するものという前提で考える必要があります。
設備については汎用品が当然ですが
家の耐用年数が伸びるにつれメンテナンスも発生してきますから、
屋根や外壁に付いても同じことが言えます。
ここ数年、台風の被害が多く出ました。
難儀するのは被害を受けた屋根で使ってあるのと同じ瓦が既に無いというケース。
いわゆる廃番商品となっている瓦。
瓦が廃番なんてと思われるかもしれませんが数多くあります。
瓦の形は種類によって決まってますから他の瓦を使おうとすると、
現場で無理やり成形してと言うことになります。
もちろん形や色と言ったデザイン的にも
取ってつけた感じになりますから、

釈然としない補修と言うことになります。
外壁に付いてはどうでしょう。
50年と言うスパンで考えれば現在主流のサイディングにも、
様々なメンテナンスが発生することになります。
もちろん、モルタルに吹付や塗り壁にしても同様です。
大事なのは容易にメンテナンスできるか否か。
またそのメンテナンスにどれくらいの費用が掛かるか?
簡単にメンテナンスできても費用が高額では意味がありません。
住まいのメンテナンスを考えるにあたり
考えなければならないのは時間
つまり20年後でも30年後でも、あるいは40年後でも、
容易に安価に誰でもメンテナンスできる製品かどうか。
誰でもと言うところがミソで
特殊な製品や工法で、特定の会社のしか使えないというのは、
30年後に果たして存在しているか?
商品として淘汰されてしまっている可能性もあります。
また、型式認定を取った長期優良住宅と言うことになると
間取りを変えたり、増築したりと言うことをすれば
その時点で長期優良住宅ではなくなります。
在来の木造軸組み工法やオープン化された2x4であれば、
誰が建ててもこれから先何年経っても誰でも手を加えることができます。
大手HMの軽量鉄骨造の家ではそのHMしか手が出ません。
30年後にそのHMがちゃんと存在してくれているかは、
神のみぞ知るということになります。
住まいも使ってある建材も、設備も工法も、
時間が選別し淘汰するするわけで
どんなものが生き残っていく可能性が高いか?
メンテナンスコストは、時間という尺度も同時に考える必要があります。
これからの住まいはあなたとあなたのお子さんだけが
住むわけではありません。

売却する時ということも考えておく必要があります。

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