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社長ブログケヤキの木の下で

2021年7月9日

変節か?

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おはようございます、

紙太材木店の田原です。
来週になると
なんだか梅雨明けが近いと期待させるような天気予報ですが、

さてどうなることかは神のみぞ知るでしょうか。
とは言いながら、梅雨には早く空け明けてもらいたいものです。
昨日の日経新聞の一面に
「脱炭素にアンモニア燃料」と見出しがありました。
火力発電所で使用する石炭の何割りかをアンモニアする、と出ていました。
発電コストは20%アップしますが
二酸化炭素は20%削減できるとか。
つまり、一般消費者(あなた)の電気代が高くなっても、
二酸化炭素の削減が優先と言うことです。
記事の最後に、炭素税の導入による政策的な支援が必要とあって
将来の炭素税の導入にも触れられています。
ここ何回か
太陽光パネルの事を書いてます。
以前は、パネルより先に断熱、気密、換気
それでも予算に余裕があればパネル
パネルはまだ安くなるからそれから載せても遅くない、
先ず、優先すべきは家の基本性能と言ってきました。
しかし、最近のコロナ禍の状況(ウッドショックを含む)や
世界の中での日本の存在感(相対的な日本の実力低下だけでなく、経済的な力)などを考慮すると、
パネルの価格は今以上に下がる要素があまり見当たりません。
つまり、現在が下限で今後は上昇の可能性すらあるのではと考えます。
新築の家を建てる場合は住宅ローンが使えますから金利は0.5%程度。
一般の方がこの金利でお金を借りられるのは住宅ローン以外にありません。
家を建てて何年か後にやっぱり太陽光パネルを載せるから、
銀行から新規にパネル分のお金を借りようとしても、この金利では借りられません。
(銀行を変えてそこにパネル分を加え、住宅ローンを全額借り換えるというのもありかもしれませんが)
日本生産性本部はこのように言ってます。

日本の一人当たり労働生産性は、81,183ドル。OECD加盟37カ国中26位。

2019年の日本の一人当たり労働生産性(就業者一人当たり付加価値)は、81,183ドル(824万円)。韓国(24位・82,252ドル/835万円)やニュージーランド(25位・82,033ドル/832万円)とほぼ同水準。

40代以上の方には
一人当たりの生産性が韓国より下であることは
理解しにくいかもしれませんが、

それだけ日本の様々な制度、それは企業の、政治の、国民の意識も含め
膠着していると言っていいでしょう。
将来どのようになっていくか分かりせんが、
そんな時代に世代が代わるたびに家を建て替えれるのか?
建替えるんだ!と固い決意をしたとして、
どんな家を建てるのか?
ただでさえ、ガラパゴス化している日本の住宅。
1000万戸も住宅が空き家になってあまっているのに、更に建てる!
どんな住宅を建てるの?
現在建てられている住宅の何割が子供の負債になるか?
自分自身、両親の住宅は亡くなった後はどうしようか
処分できるかなぁ
たぶん大丈夫・・・のはず かも・・・
大丈夫じゃないから1000万戸も家が余ってるのに、
それでも家を建てる。
どんな家を建てようが俺の家なんだから
俺の好きなようにする、
他人の知ったことじゃない。
俺が死んだあとは野となれ山となれ、知ったことか。

究極のエゴかあるいは
個人の自由の尊重?
結果は、今現在1000万戸の家余り。
30年後には3000万戸の家余りと言われてます…
あんたは知ったこっちゃなくても
子供達には大問題
子供たちの為に今何ができるか
何をしなければならないか?
これから家を建てようとしている方は
そのことが問われてます。
古き良き時代は既に過去の物です。
両親が家を建てた時代には電気代の事や二酸化炭素の事、

寒い家か暑い家かなんて考える必要もありませんでした。
まして炭素税が、なんてことは青天の霹靂ですが、
これから家を建てる方は考えておく必要があります。
世界がどんな方向に向かっているのか、
その中で日本の現状はどうなのか、
30年後、自分が定年を迎える頃にはどんな家が建てられてるのか?
その時、自分は自分の両親の建てた家を処分できているか?
自分達が建てた家は子供たちにとって負債にならないか?
考えることは山ほどありますが、
考えない人も山ほどいる日本の住宅業界
問題は我々の側にあるのかもしれません。


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