社長ブログケヤキの木の下で
2022年3月9日
結局、人
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日はすっかり春の陽気で、日中は暖かく過ごせました。
朝晩はまだそれなりに寒いわけで、
今朝もまだ氷点下の美濃地方。
ストーブやエアコンのお世話にならざるを得ません。
さて、日経ホームビルダーが廃刊になって久しく、
後を継いだ日経アーキテクチャーは住宅専門ではありませんでした。
そのため住宅関連の記事はほとんど期待薄のものばかりで、
さて、どうするか思案していました。
そこへ先日、継続するかどうかの連絡があったので
丁重にお断りをしました。
というのも
その前に、新建ハウジングが
住宅事業者向けの雑誌を創刊したんですね。
月刊アーキテクトビルダーと言う雑誌で、先週送られてきました。
一般販売はせず
新建ハウジングの定期購読者限定の雑誌とのこと。
新建ハウジングは業界紙ですが
性能を意識した工務店や設計事務所からは、
圧倒的な支持を受けています。
新住協やPHJの会員で購読していないところはあまりないんじゃないでしょうか。
その月刊アーキテクトビルダー。
日経ホームビルダーの抜けた穴を見事に埋めたと感じました。
実務者向けの内容で
今、時代が工務店に求めている技術やノウハウが、
相当程度詰め込まれています。
紙太材木店でもこれまでオープンにはせず、
密かに実施していたあれやこれやが
赤裸々に、白日の下にさらされてしまいました。
意識して読まないと気づきませんが
ある意味、宝の宝庫のような内容でした。
私自身も得るものの多い内容で、今後に期待が持てます。
いつの日か、おそらくそれは
それほど遠くないと思われますが、
この本の内容の多くも一般の方が知るところとなるでしょう。
となれば、
日本の住まいの性能も更に上がり、
より多くの方が
より良い住まいで暮らせることになります。
月刊アーキテクトビルダー、
建築知識ビルダーズとともに、
日本の住宅業界の発展に大きく寄与すると思われます。
と、
ここまで書いてきて思ったのは
結局、雑誌も人であるということ。
つまり
月刊アーキテクトビルダーは
発行人の三浦祐成さん
建築知識ビルダーズは
編集長の木藤阿由子さん
お二人の日本の住まいに対する思いが雑誌の中にあらわれています。
一方、残念ながら、
日経ホームビルダーは
日本経済新聞という組織の論理の中で、消えていきました。
工務店も設計事務所も同じで、
社長が住まいというものを
どう考えているか次第ということになります。
そこで、また思い出したのは亡くなった作家の邱永漢さん。
作家よりも実業家として活躍されてましたが、
これぞと思う会社の株を長期にわたって保有し、資産を築かれました。
株を購入するときは
ただ、単に業績がいいだけでは判断せず、
必ずその会社に行き、社長の話や思いを聞き、
納得できれば購入したとか。
住宅も同じで、
出来上がった建物は表面的な違いがあるだけ。
どんな考えでそうなったのか
どんな思いで作られているのか
社長や設計者の考えを聞くことはとても大切です。
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