社長ブログケヤキの木の下で
2022年7月6日
ほぼ同じ
おじいさんの家を耐震・断熱気密改修をして、リノベーションも一つの選択肢
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
日曜日の雨から今日で4日。
今朝は久しぶりに青空。暑くなりそうです。
さて、つい最近知ったこと。
税法上の減価償却期間は
日本の木造住宅は22年
つまりこれで税法上は資産価値ゼロ
これは以前から知ってますが、じゃあアメリカは?
実はアメリカも、木造住宅は27年半で税法上無価値になるということ。
税制上は日本もアメリカもそんな大差はないわけで、
それなのに日本の家は建てたすぐから価値が目減りし、
ローンの支払いの途中で何らかの事情で売却となると、
多額のローンの残債が残ってしまうケースが大半。
一方、アメリカの場合
きちんとメンテナンスされていれば、それほど価値が下がることはありません。
従来は日本の税制に問題があると思ってましたが、全くの思い込み…
住宅が年数を経てもメンテナンスをしていれば、
その価値が下がらないということは資産になるということになります。
戦後70年以上それを積み重ねてきた社会は、
それなりのストックがあり
社会インフラも充実し
余裕のある豊かな生活が可能です。
一方、世代が代わるたびに住宅をスクラップ&ビルドしてきた日本。
お祖父さんが建て、
お父さんが建て、
今回は私が建てる。
お祖父さんの家は空き家(土壁の家)
お父さんの家もそのうち空き家(寒い、暑い、耐震性?)
奥さんの実家もいつの日か空き家(同、既存不適格)
自分が今度建てる家は?
お子さんも独立後はどこかで土地を買って家を建てる?
お父さんの世代の家が性能を担保された家で
メンテナンスがきちんとできていれば、
子供の世代はわざわざ35年のローンを組んで家を建てるより安く、
両親の世代の家を購入してリフォームができたでしょう。
ただ、過去の日本の住宅政策はある意味失敗の連続。
改革のスピードも亀の歩みでした。
その結果が豊かになれなかった日本。
世代が代わるたびにローンと言う借金を負わされるわけですから、
借金を背負わさせる罰ゲームを3世代もしてきたことになります。
豊かになれるはずがありません。
きちんとした家を建て次の世代に引き継ぐのが、
現役世代の役割と言うことになります。
それはある意味、損な役割を押してけられていることになりますが、
子供たちにどんな社会を残すかは私たちの世代次第と言うことになります。
住宅の場合
性能(耐震、気密、断熱、換気、冷暖房システム)を担保すること
自己満足ではなくその評価が、誰が見ても納得できるものであること
メンテナンスの記録が履歴として残ること
長期的な視点(50年以上)でメンテナンスのし易さが考慮されてること
などでしょうか。
残念ながらデザインやインテリアと言った表面的なことは、
あまり関係がありません。
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