社長ブログケヤキの木の下で
2012年2月17日
社会資産と考えれば
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
古い日本の民家の耐震性を上げる。
お寺の本堂のように
ほとんど壁が無く
柱しかない家
玄関を入ると
左手に8帖の和室が4つ
多いと6つ
100坪を越える家で
1階の壁が91センチ単位で換算すると
10ピッチしかない。
もちろん筋交もありません。
でも100年以上建っている・・・
大きな地震が無かっただけでしょう。
耐震性を高めるために
屋根を軽くする。
銅板やガルバリウムで屋根を葺くのも一つの方法
葺いた時はピカピカですが
2年もすれば落ち着きます。
全面銅板にして
他の部材(瓦、他の金属)と接していなければ
腐食は心配ありません。
(屋根全体が銅板で施行された場合、腐食による穴あきはありません)
100坪を越える家の瓦の葺き替え費用は数百万
耐震性の向上は土葺きから桟葺きになっても
それほど上がるわけではありません。
50~60年後に再度葺き替えとなりますが、
その間の大きな地震に耐えられればの話です。
100年を越える民家
文化遺産と言っても過言ではありませんが
その耐震性の向上費用はとても大きなものにまります。
そこに住んでいる人だけでは
なかなか負担できません。
古民家再生が言われて久しいですが
実際は再生される家より
取り壊される家のほうが
何十倍も多いのが現状です。
その要因の一つが再生費用
1944年以前の住宅は
日本全体からすればわずか3.8%
イギリスでは40%を越えています。
そこに住む人の資産だから
自己責任でというのも当然ですが
社会資産と考えれば
遺していく方法はいろいろあると思います。
それでは
皆さん、また明日
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