社長ブログケヤキの木の下で
2013年4月19日
古い民家再生へのアプローチ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
古い家の改装
基本的なスタンスは
その家が持っている良さを尊重し
最大限に生かすこと。
良さとは
柱、梁、大黒柱といった木組みであったり
風土にあった家づくりの伝統や造作
町並みにあった外観など
長い年月を経た家には見出そうとすれば
幾つもの良いところがあります。
それを無視して
設計者自身の考えを押し付けたり
今的な感覚と手法でリフォームをすると
結果は無残なものになってしまいます。
そんな例を幾つも見てきましたし
最近の古民家改修ブームの中には
目を覆いたくなるようなものもあります。
改修後の建物を見れば
設計者がその建物に対して謙虚であったかどうか
その家の歴史を尊重したかどうか
おれがおれがのデザイン力など
長い歴史が育てた古い家には
とても太刀打ちできません。
そうならないためには
その家の歴史や由来を
出来るだけ知ること
誰が建てたのか
当時のお金でどれだけの費用がかかったか
生活スタイルは
家族構成はetc
今住んでいる家族とともに
ご両親や祖父母、若夫婦も
皆がその家の歴史を知る事で
過去から未来へ続く家族の歴史が共有されることになります。
そういう歴史の上に立った
新たな生活を始めるための改修でなければなりません。
今の生活もその家の長い歴史の通過点で
過去、現在、未来へと続く生活の一部なのですから。
設計者はそのお手伝いをさせて頂くに過ぎません。
今回は土間とあがりはなの大引き天井と差し鴨居の活用がポイントになりそうです。
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