社長ブログケヤキの木の下で
2013年6月24日
木造建築病理学!?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
土曜日は終日 大阪!
やはり名古屋よりでかいというのが率直な感想
(当たり前なんですけど)
久しぶりの大阪でしたが
お初天神近くの角兵衛には寄れず一日缶詰
(焼き鳥屋です)
天満橋で懇親会があり
帰り着いたのは12時近くになってしまいました。
さて、缶詰になったのはこれのため
木造建築病理学
聞きなれない言葉でしょうね。
建物も人の体と同じように年とともに老化が進んだり
病気になるわけで
それを診断し治すことが必要となります。
ところが
そのようなことは学校では教えてくれません。
建物の作り方は習いますが治し方は誰も知らずに現場に入ります。
日本では職人さんや設計事務所や工務店の担当者が
経験と勘!で直しているのが実情
温熱環境の改善や結露の原因と対策
古材の損傷状況とその強度測定
古い石端建の基礎の直し方etc
左官壁の補修
みんな経験と勘・・・
建築病理学は
建物に起こる劣化や不具合、欠格事象を研究対象にする学問分野で
古い建物の保存利用の多い英国で1800年代の半ばに生まれました。
イギリスの大学では講座も多く解説されていますが
日本の大学にはありません。
そこで
岐阜県森林文化アカデミーの教授達が中心になって
講座を開設したものです。
実務が中心の講座ですから即、現場で応用できます。
良質なストック住宅を
経験と勘ではなく
科学的な知見に基づいて残していくことが
必要な社会になりました。
世代が代わるたびに新築住宅を建てる日本の社会構造は
戦後のものでこれからも続くとは思えません。
古いものを大切に使う時代が戻ってきように思います。
これから
ちょくちょく大阪に行くことになりそうですから
角兵衛も楽しみです。
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