社長ブログケヤキの木の下で
2014年1月27日
ようやく出てきたAPW430
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
と書いてから現場に直行して
ようやく戻ってきました。
さて、YKKが新しいサッシを出してきました。
当社が標準で使っているのはYKK-APW330
樹脂サッシで熱貫流率は1.9(W/m2・K)
この上位機種が真空トリプルサッシ
熱貫流率が1.09
(APW330にはペアとトリプルの2種あります)
今回出てきたのはAPW430で
これは熱貫流率0.91と
標準のAPW330の倍以上の性能
一般の方はよく勘違いをされますが
家の断熱性を高める最も効果的な方法は
サッシを性能の良いものにすること
壁の断熱材の種類を変えたり、厚みを変えるより
安くて効果があります。
特に美濃地方の様な4地域で
アルミの枠にガラスがペアというだけのような
サッシを使って新築の計画されている家なら尚更です。
先日もお話しましたが
昨年一年間の統計でまだ75%の方がアルミ枠にガラスがペアという
だけのサッシを使われています。
サッシ枠は一度取り付ければ
交換にはとても手間がかかります。
枠がアルミでできているものを取り付ければ
恐らく生涯そのサッシを使うことになります。
年を取ったらガラスをペアからトリプルに変えるリフォームをすればいい
などと考えてはいけません。
アルミの枠から逃げていく熱量がとても大きいのです
ガラスをトリプルに変えても
サッシ自体の性能値は思った程上がりません。
ただでさえ次世代基準程度の家なのですから
トイレやお風呂
脱衣室や寝室、LDKを全て暖かくしようとすると
かなりの暖房費がかかってしまいます。
さて、
問題は価格
Lixilも近々同じようなサッシを出してくるようですから
それなりに期待が持てそうです。
消費税絡みで既に建ててしまった方はどうしようもありませんが
今年の3月前後を境に
サッシ性能はようやく世界標準に追いつきそうです。
これから新築を計画される方や
断熱リフォームをお考えの方は
サッシの価格と性能と暖房用エネルギー消費量(計算できます)を比較して
どのタイプのサッシにするか検討しなければなりません。
その時是非、アルミにペアガラスのサッシとも比較してください。
驚くような数字が出てきます。
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