社長ブログケヤキの木の下で
2014年10月24日
チープシックな京都の板壁
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
二日ほど所要で京都に行ってきました。
相変わらずの人出で
8月末に行った時と変わりません。
日本で唯一成功を実感できるアベノミクスであります。
錦小路に初日の夕方に行くと上のような人出
夕方だから当たり前の人出かと思い
平日の午後ならと二日目の午後にも検証のため行きましたが
全く同じような人手で外国の観光客も数多くいました。
紅葉シーズン前でこの人出ですから
来月になったらどうなることか
アベノミクスの片鱗を感じたい方には
京都は最高の街であります。
そんな錦小路の中にある「有次」
包丁と料理道具の専門店ですが
ここもこの人出ですから強気の商売が可能で
キャッシュオンリー、カード不可
店内も外国人が3割ほどいて
みな刃物を買って行きます。
もっともネットで購入できますから
行けない方はそちらで買えます。
そんな店内の奥にひっそりとあるのがこれ
槍(やり)カンナ
お値段は64.800円
普段皆さんが見慣れている台の付いたかんなを
台鉋(だいかんな)と言いますが
この形の台鉋が出るまでは槍カンナで仕上げをしてました。
もちろん法隆寺に代表される古い神社仏閣も全て槍カンナが使われています。
私は使えませんが気持ちが動きます・・・
さて、今回の京都訪問で気づいたのが
板貼りの外壁が意外にチープシックだったこと
こちらをご覧下さい。
こちらも
このような板張りの外壁の建物が町中のいたるところにあります。
それもそこそこ古い建物に多いのです。
それに比べ
こちらの下見板張りは上の板張りに比べて
材料も手間も余分にかかっています。
折立の家
両者とも現在の基準から言えば
板の内側には防火のための材料が必要になりますから
防水、防火ともに性能としては変わりがありませんから
デザインや見た目の違いとなります。
京都のような街で
町中の古い建物も含めて多く見られるということは
時間という審判を受けているわけで
広く受け入れられていることを示しています。
手間や材料は随分違ってきますが
機能とデザインという観点から見れば
これもひとつの選択肢と考えられます。
それに傷んだ場合の補修の容易さということを考えれば、
この京都のチープシックな板壁はある意味クール
この板張り
古い家の改装や使い方次第では新築住宅でも使えそうで
今回の京都訪問の収穫のひとつでした。
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