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社長ブログケヤキの木の下で

2018年2月26日

どんな階段手摺を取り付けるかで分かるもの

おはようございます、
紙太材木店の田原です。

​品野町の家​
少し寒さが緩んできたようで
今朝は2度の美濃地方です。
FBで田中工務店の田中さんが階段手摺を載せてました。
限定公開なのでご紹介できませんが
いつかどこかで使ってみたいと
マネをしたくなるような手摺です。
田中さんは自社の標準仕様を本にして公開するほどで
「木造住宅の実用納まり図鑑」として出版されています。
納まりというのは、
取付け方とか材料と材料の取合い、仕上がり具合を言っていて
納まりをどうするかは、設計者や大工さんのセンスが問われるところ
そこにはいろんな工夫が求められます。
例えば天井に板を貼った場合
吹抜けがあると天井と壁の取り合いが出てきます。
この接点をどのように納めるかといった具合です。
何気に見ていれば気づきませんが
多くの設計者はこの部分で頭を悩ませいろんな工夫をしています。

本荘中ノ町の家
見た目の美しさや施工のし易さ、
美しさには大工さんの腕も入ります。
材と材の取合いは丁寧な施工が求められますから
腕がそのまま出てしまいます。
一般的に工務店に不足しているデザイン力の中には
この納まりも入っていて
この部分を安易に何も考えずに納めてしまうと
大手量産住宅メーカーや設計事務所と差が出てしまいます。
伊礼さんや田中さんは
ハウスメーカーや設計事務所と差が出ている
この納まりの部分を公開することで工務店にエールを送っているわけです。
実際、お二人が公開している納まりは
そこのところが分かっている工務店や設計事務所のHPでは時々目にしますし
最近その頻度が多くなっています。
堀部さんや伊礼さんといった有名な建築家が
デザインのみならず最近は住宅の性能(温熱環境)にも着目しているわけで
工務店も性能だけではなくデザイン力も問われる時代になりました。
神は細部に宿るを意識すると
いろんな世界が広がっていきます。

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