社長ブログケヤキの木の下で
2018年4月11日
無垢の木を使う 柾目か板目か 国産か輸入材か
引戸の閂(かんぬき)錠
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
まだ雨は降ってませんが
今にも降りそうな美濃地方、
花粉が少ししか飛ばないことを願うばかりであります。
紙太材木店では
構造材だけでなく建具や建具の枠、サッシ枠、床のフローリングといった
室内に取りつくものはできるだけ無垢の木を使い
建材メーカーが作る工業製品は最小限の使用に止めています。
一昔前でしたらこだわる方は
同じ無垢の木といっても国産材でなければという方もいましたが
今の30代、40代の方でそこまで言われる方は多くはありません。
ただ、現実には杉材であれば
構造材だけでなく室内の造作で使用するものも相当程度国産材でいけます。
注意したいのは国産材、あるいは無垢材という言葉だけに惹かれてそれを使用することです。
無垢の木は自然な木をそのまま乾燥させて使用しますが
板状になった木の場合反りが出る可能性があります。
反り(そり)というのはその言葉通り
取り付けた後に反って、微妙に変形することです。
もちろん、自然の無垢の木を使うからそれぐらい当然と考える
おおらかさがある方は問題ありません。
もちろん、そのようなケースをできるだけ小さくするため
板状の形の木を使用する場合は柾目(まさめ)のものを使いますが
同じ無垢材でも板目(いため)の材料に比べ値段が上がります。
板目の材料に比べ柾目の材料は反り難いからです。
柾目の板というのは模様の縦の筋(年輪)がそのまま線を引いたように平行に出てますし
板目の板の模様は平行な線ではなくもっと複雑です。
となると
無垢材の選択肢は
国産の板目の材料を使うか
輸入材の柾目の材料を使うか
(国産の柾目でもいいですが値段が・・・)
最近、輸入材の柾目の材料が数年前に比べると(*_*;するぐらい高騰していて
特に柾目の綺麗なピーラーと呼ばれる目の詰まった松は随分高くなっています。
どんな材料を使うかは設計者や住まい手の自由ですが
木材の場合値段が安いのはそれなりの理由があるからで
お値打ちというのはあまり期待しないほうがいいでしょう。
無垢材というのも千差万別いろんなものがありますから
これから家を建てる方で無垢の木に興味のある方は
木の性質や特性などネットで調べるておくと家を建てる楽しみが増えます。
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