社長ブログケヤキの木の下で
2025年4月14日
玄関の換気と床の工夫
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日の雨が嘘のような快晴な朝です。
週末はお祭りでしたが、日曜日は雨
せっかくの子供神輿も出番がありませんでした。
- さて、その週末に肥田瀬の家の定期点検に
- 行ってきましたので、
一般の家とは少し違ったところをご紹介します。
玄関の床はタイルが一般的ですが、
こちらの家はタイルカーペット。
- オフィスなどの床ではタイルカーペットが普通です。
住宅で使用しても、何の問題もありません。
玄関の床はタイル一択、 - それしかないというのはある意味固定観念です。
田舎だと泥や土が靴について床が汚れる心配もありますが、
町中ではそもそも土を踏む機会や泥の道なんてのが - ありませんから、心配はいりません。
それにオフィスでもそうですが、 - 掃除機で簡単に掃除ができます。
室内用の掃除機と玄関用の掃除機を
別にしておけば清潔感も保たれます。
汚れれば洗剤で掃除できますし、張り替えるのも容易です。
- 上の写真は新住協の総会の時の訪れた
久保田代表理事の自邸の玄関。
玄関タイルの場合、
タイルの下地は質量の大きなコンクリートが大半です。
そこに磁器タイルが張ってあるわけで、
エアコンという空気で質量の大きな玄関を温めようとすれば
いろんな工夫が必要になります。
一般的には
高性能を謳っている住まいでもタイル張りの場合、
工夫をしないと玄関周りは寒い傾向にあります。
カーペットの場合は、フローリングの下地と同じで - 合板ですから床下に空間があります。
床断熱でも
基礎断熱でも
問題ありません。
- もう一つの紹介は写真右手の下駄箱の中。
- 実は下駄箱の中に、24時間換気の排気口があります。
他所の家に行って玄関を開けると、その家独自の匂いがします。
住まい手の方はその匂いに慣れてしまっているので
気づきませんが、よそ様の家に行くと分かるんですね。
日本は清潔感を大事にしますから
内と外を分けて、
外で履いていた靴を玄関で脱ぐ文化です。
必然的に玄関周りに下駄箱が必要になり、
結果として靴が数多く集中することになります。
家族全員の靴となると
長靴、ブーツ、運動靴、革靴、普段履きの靴・・・
20足や30足は普通にあります。
その全部の靴が下駄箱と言う狭い空間の中に
閉じ込められて、
靴から出る匂いは凝縮されているわけです。
その空気はどこへ?
一種の全熱交換で24時間換気してるから
玄関なんて匂わないはず?
玄関がなんだか寒いと感じるようなら、
換気の工夫がしてないと見ていいでしょう。
親しい友人が訪ねてきたら、
一度聞いてみるのもいいかもしれませんが・・・
- 住まいを計画中の方は、
玄関の換気について
設計者に相談してみてください。
臭いの発生源の台所やトイレには
換気扇があるのですから。
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