社長ブログケヤキの木の下で
2025年6月2日
一次エネルギーを削減する方法
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
いよいよ6月ですが、
梅雨入りがいつになるか気になるところです。
- 本日は久しぶりの現場レポート
日射取得をいかにとるか
自然温度差をいかに大きくするか
写真は工事中の可児の家Cの吹き抜け周りの手摺
吹抜けの仮の床には、合板が敷いてあります。
左手はキャットウォークの手摺
手前の手摺は図書コーナーのホールに面した手摺
右手の手摺は吹抜けに面したカウンターの前の手摺
左手のキャットウォークの手摺は、
手前と右手の手摺とは違って
陽射しを家の奥まで届かせたいので
中残一本だけの手摺にしています。
同時に窓のサイズも大きくなっていて
幅が2.55m
高さが1.37m
2階の南面には、この窓が二か所あります。
一般的な腰窓のサイズは
幅が1.6m
高さが1.0mです。
面積を比較すると、
取りつけてある窓は3.49m2
一般的な窓は1.6m2ですから、約2倍の広さがあります。
日射を沢山入れたいので低くしてあり、
床から40センチ
小さなお子さんがいるケースでは、
窓の高さが低いですから
大きくなったら取り外せる手摺を取り付けます。
- 森林文化アカデミーの木造建築専攻の
ダウンロードページに 辻先生が鉛直面(壁や窓)の
日射量が分かる計算式を入れてくれました。
- 色の濃い部分が鉛直面の直達日射
単位はMJ/m2
直達日射と言うのは文字通り、陽射しの事です。
冬季の南面の直達日射のエネルギーが、
かなり大きい事が分かります。
住まいの暖房費や冷房費はUa値だけでなく、
日射や窓のサイズや位置、
ガラスの性能によっても異なります。
国の省エネルギー基準にUa値の断熱等級だけでなく、
一次エネルギーの削減率が入っているのは
Ua値が良くなることと
一次エネルギーが削減できることが
必ずしも一致しないためです。
国は2050年までに平均で家庭で使われるエネルギーを
ゼロにしようとしています。
目的は一次エネルギーの削減
温暖化ガス(CO2)の削減です。
断熱して暖房エネルギーを減らすことも大事だけど、
断熱だけでは足りないから
一次エネルギーを削減する方法も
設計者は考えてね、工夫してねという方針。
日射取得を工夫することもその一つです。
もちろん、日射の遮蔽も。
パネルや蓄電地も方法の一つですが、
それなりのお金がかかりますよね。
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