社長ブログケヤキの木の下で
2025年8月1日
断熱性能等級5を国際比較すると
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
ようやく8月ですが、 - 今日も危険な暑さの予報が出ています。
まだ8月になったばかりですが、このありさま・・・
一昔前はいくら暑くても
お盆を過ぎたら涼しくなると言われてましたが、
お盆までにはまだ2週間ほどあります。
まだしばらくは危険な暑さが続くと思っていいでしょう。
ただ、お盆を過ぎたら
ホントに涼しくなるのかはわかりません。
- 温暖化対策で国は脱炭素と省エネ住宅に邁進し、
住宅の様々な基準や性能を引き上げています。
今年出たGX志向型住宅もその一環ですが、
性能向上の流れは今後さらに加速していくでしょう。
今以上の断熱性能等級や
一次エネルギー削減率?
と驚かれるかもしれませんが
5月に開催された
国交省の住宅SDGsフォーラムの
資料を見ると
断熱性能等級5のレベルが
国際比較するとどの程度のレベルか分かります。
- 出典:国交省資料
- 最近、大手のHMが
温暖とされる6地域では断熱性能等級は5で十分。
等級を6にしても費用対効果はそれほどないし、
元は取れないと言っています。
住まいの性能に対して、元が取れるとれないという
考え方に違和感を感じます。
断熱性能等級を等級5から6に上げるのに
建築費が30万円かかったとして、
暖房費は5から6に上げても
年間1000円しか下がらなければ、
50年住んでも5万円分しか節約できていないのだから
元が取れないという考え方です。
住まいはお金だけでなく、
暮らし易さや安心感、健康性と言った
数字には表すことのできない様々な要素が含まれています。
それらは考慮せず、目に見える一部の数値だけで
判断すべきではないと考えます。
- 上の表をご覧いただくと日本の4.5.6地域の基準は最低。
かろうじて7地域の一部が
イタリアをわずかに上回っている程度。
日本の人口の大半は5.6地域に住んでいます。
諸外国が同じような温度帯で、
日本を上回る上記のような基準を設けているのが
なぜなのか考える必要があります。
恐らく2030年にむけて、
日本の基準も最低の5ではなく
6しか評価されないと考えるのが
妥当ではないでしょうか。
- .
Category
- 家づくりのたいせつな話(529)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(448)
- 温熱環境(218)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(37)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(96)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(31)
- 手仕事 道具 機器(95)
- 断熱のこと(92)
- イメージ 仕上がり(70)
- 暮らし(181)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(29)
- 換気(26)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(7)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(69)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(5)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)
- 商工会(1)
- 心地よさ(3)