社長ブログケヤキの木の下で
2024年12月2日
GX志向型住宅の出現で長期優良住宅は最低限の基準に
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
快晴の朝。5度ですが、それほど寒さは感じません。
実は先日、自宅を窓リノベしました。
普段居間として使っている離れです。
築30年ほどの2x4なので、
いつもお話ししている気流止めはその構造から
在来木造とは異なり必要ありません。
どんな結果か、詳細は後日お話ししますが
簡単にお伝えすると
窓リノベ前
エアコン24度設定で
室温20度
設定を上げても
これ以上室温は上がりません。
窓リノベ後
エアコン設定20度で
室温23度
???
設定20度で
室温23度?
後日その理由など詳細をお伝えしますね。
- 本日のお話は11月29日に発表された
省エネ住宅に対する補正予算。
令和5年度の当初の予算では
子育て世代向けに出ていた補助金は
長期優良住宅が100万
ZEH水準が80万
但し、工期の縛りがあって12月末までに
基礎工事を完了していなければなりません。
基礎工事が完了してなければ補助金はゼロ・・・
昨年も補正予算で工期の延長がありましたから
恐らくとは思ってましたが、
今年は確かに延長されましたが内容が異なります。
補正予算では
12月までに基礎工事が完了しなければ
長期優良住宅は80万
ZEH水準は60万
つまり補助金は20万円の減額
その代わり新たに新設されたのが
GX志向型住宅でその補助金は160万
仲間内では恐らく来年からだろうと
言われていたGX志向型住宅
今年の補正予算に入ってきました。
そのイメージはこんな感じ
- 共同通信2024-11-25
-
- この補助の対象は下記の①②③をすべて満たす住宅です。
- 単にパネルを設置しただけの住宅
断熱性が一定水準にない住宅
エネルギー消費が減ってない住宅
これらは適用外
①は最低として、②が出来ても③が出来ない
逆に③が出来ても②が出来ない
こんなケースが多々あると思います。
さて、この省エネ住宅に対する
国の思惑は?
2050年のカーボンニュートラルから
バックキャスティングすると、
今のままの長期優良住宅程度のレベルへの
補助金では全く実現できないことが分かっているから。
つまり、長期優良住宅と言いながら
実はそのレベルが低いから、
そのレベルの家に補助金を出して
たくさん作っても貢献度が小さい
国からすると従来の補助金制度では
コストパフォーマンスの良くない事業と言うことです。
つまり、既に長期優良住宅は目標ではなく
最低限、達成してくださいレベルです。
住まいを取り巻く環境は日々変化しています。
これから新築をお考えの方は、
世の中の大きな流れも見ていく必要があります。
- 昨日、地鎮祭だった可児の家
12月末の基礎工事の完成が微妙でしたが、
補助金も増えて安心して工事ができます。
- .
Category
- 家づくりのたいせつな話(514)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(415)
- 温熱環境(207)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(36)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(6)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)