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社長ブログケヤキの木の下で

2023年9月13日

誰もが


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
快晴の美濃地方
湿度は95%ですが、気温が23度を切ると
気になりません。
ただこのところ気になるのが、
セミが鳴いていないことでしょうか。
温度や湿度はまだ夏ですが
昆虫の世界では既に秋と言うことでしょう。
大垣の家の見学会
開催の2週間以上前ですが
おかげさまで満席となりました。
御礼を申し上げます。m(__)m
機械設備は使用しますが、
設備の機能に100%頼るのではなく
設計上の工夫でその機能をカバーしています。
構造や機能のわかる見学会は、
完成の見学会に比べると
参加される方が少なくなる傾向にあります。
紙太材木店でも
完成見学会は2日開催ですが、
構造や機能のわかる見学会は1日。
今回のように、2週間以上前に申し込みが
埋まってしまうのは想定外でした。
行くつもりだったのに
見逃してしまったという方は、
メールでご連絡ください。
できるだけ対応させていただきます。
中国木材の鹿島工場の火事が先月末にありました。
中国木材という名前は
一般の方はほとんどご存じないでしょうが、
国内トップシェアの製材メーカー。
米松という梁や桁に使う木材では
50%のシェアがありますし、
その他の木材も相当程度が
中国木材によるものです。
鹿島工場はその半分程度を賄っているとか。
復旧には相当程度時間がかかるようで、
木材の供給がどう影響するか…
米松が使えなければ、
ところてん式にその他の材に需要が移行しますから
影響が気になります。
さて、様々な業界で寡占化が進んでいます。
建築業界で言えば
木材の中国木材
サッシは大手3社(YKK、Lixil、三協立山)
ガラスメーカーも(日本板硝子、旭硝子、YKK、セントラル硝子etc)
合併や吸収で規模の利益を確保となると
寡占化は避けられませんが、
カルテルの危惧や今回の火事のように、
あるいは地震で何かあった時には
市場には大きな影響がでます。
一昔前、経産省の政策は
日本には大手のHMさえあればいい
工務店や個人大工など不要と
思っているのではないかと
そんなフシが感じられました。
(今でもそうかもしれませんが)
住宅において
寡占化のリスクは様々ですが、
家を建てると
40年、50年は住むわけです。
その家を構成する材料や工法が
一般化していない場合、
つまり
どこでも手に入る
誰でも直せるのではなく、
そこでしか手に入らない
その会社でしか直せないというのは
住まい手にとってはリスクとなります。
容易に手に入る材料で
職人さんなら誰でも直せる作り方、
大工さんや建具屋さん
板金屋さんや畳屋さんなど

交換や取り換え、修理やメンテナンスが
決まってところでしかできないのではなく、
誰もができる
直せるということが
住まい手のリスクの軽減になります。
その会社(いつまであるの)
その人でしか直せなければ
価格は言い値となるわけで
神の見えざる手である
本来の価格競争はそこにはありません。
社会資産である住宅は、
どの住宅会社が建てた家であれ
次の世代も含めて
誰もが維持修理できる工法、
材料、設備であるべきです。

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