社長ブログケヤキの木の下で
2024年12月11日
誰もが容易に入手できる
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日、一昨日と氷点下で氷が張ってましたが今朝は3度
そんなに寒く感じないのが不思議です。
- 先日Xを見ていたら
自然素材を勧める工務店の社長が、
工業製品の代表のようなユニクロの服を着てるのは
言ってることと矛盾してるとありました。
私も自然素材の住まいを勧めてますが、
忙しい時はマックを食べますし
コンビ二弁当やおにぎり、サンドイッチには - お世話になってます。
スーパーでもオーガニックな野菜を買うわけではありません。
でも、にんにくを買う時は
中国産ではなく青森産を選ぶ程度。
矛盾していると言われればそれまでですが、
住まいは本来50年、60年 あるいは100年と
世代を越えて住み継がれるものであるべきだと考えます。
- 住まいの中で使われる工業製品は数多くありますし、
現代の生活スタイルから
無くてはならない工業製品もあります。
代表的なものは設備機器で
家電製品などは耐用年数を過ぎれば
どうしても交換が発生しますし、
それはどんな家でも起こることです。
同じ様に一般に新建材と言われる
合板フローリングやビニルクロス、
外壁に使われるサイディング
塩ビシートに木目を印刷したドアや
ドア枠、サッシ枠、巾木や廻り縁などは、
ある程度の年数が来たら交換。
あるいは補修となりますが、
工業製品ではその多くは廃盤となります。
設備機器のように簡単に設置、
交換ができるかと言うとそうではありません。
- それに対し100年を越す家でも
廊下の床板や建具、壁などは
建築時のままであるケースが多々あります。
もちろん、修繕などで補修が必要なケースも
長い間には出てきますが、
以前と同じように直されています。
なぜなら近所の職人さんの技術でできますし、
資材の入手も容易だからです。
それが本来、住まいとしてあるべき姿ではないかと考えます。
もちろん工業製品で大量生産することで、
コストを抑えていることによるメリットは
建築費の高騰している現在、
それなりに意味があります。
ただ、コストを抑えた初期投資を抑えた
自分が建てた自分の住む家が、
30年か40年
それだけの間持てばいい
後は子供たちが何とかする
30年か40年持てばいいから
途中で少々傷んでも
補修や修繕はお金を使うから我慢。
建てる側も住む側もそんな意識が
頭の片隅にあったのが、今までの日本です。
その結果が
現在の大量の家余りの世の中を作っています。
- 住宅と言うのは本来地場産業であり、
地域のお金が地域の中で廻ることを意味します。
地域のお金が東京や大阪と言った - 他の地域に行ってしまえば、
地域はどんどん痩せていきます。
例えて言うと地方公務員の給料は
地域に住む人の税金から出ていますが、
その職員が東京に本社のあるHMで家を建てれば
多くのお金が東京に行ってしまいますが、
地場の工務店で建てれば
多くのお金は地域で回ることになります。
何世代にもわたって
住み継がれるべき住まいは
誰もがいつでも容易に入手できる
素材や技術で作られるべきと考えます。
それが工業製品では難しいのです。
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