社長ブログケヤキの木の下で
2009年10月20日
お風呂4
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日はお風呂の屋根工事、
大工さんの最終日でした。
朝一番の状況です、
二重になった垂木が取り付けられてます。
下の写真は
二重の屋根なので妻側はこのように鈑金で作りました、
以前は杉の板で作ってあった部分ですが
南側で、雨がよく当る部分で傷み易いところです。
その後、屋根に野地板(ざら板)を貼りました、
土葺きで瓦を葺く場合
合板ではなく野地板(ざら板)+桧皮+土+瓦となります。
ルーフィングと土は相性がよくなく
ルーフィングに乗せた土は簡単にずれてしまいます
また、合板+桧皮+土+瓦にしなかったのは、
このようなつくりの家で、合板を貼った屋根の板が
結露でひどく傷んだのを何度も見ているからです、
私が思うに合板は、
(薄い板+接着剤)×5層ですから
合板の中に入った水蒸気はかえって抜けにくいのではと考えます
冬は部屋の中の暖かい湿気を持った空気から水蒸気が合板に入り
夏は結露した瓦の裏の水蒸気が合板に入ります
ところが接着剤で貼り合わせてますから
一度合板の中に入った水蒸気はかえって抜けにくいのではないでしょうか。
野地板は接着剤がない分、水蒸気を通りやすくしています。
最後は野地板を貼った上に
桧皮を敷いていきます。
昨日で松田大工さんの工事は終わりましたが
大工さん達の技術の素晴らしさをあらためて実感しました。
大工さん工事が終わりましたので、
最後にこのお風呂で見つけた面白い工夫を何点か紹介しますね
これは外に突き出ている母屋の小口です、
下からはきれいに見えるように
背割りは上にしてありますが、
小口の楔の奥、垂木の下に見えるのは
小さなカスガイです。
乾燥して小口の割れが開いてこないように工夫してます。
これは面戸がついていた垂木部分です。
面戸と丸い垂木に隙間が出ないように
垂木側に面戸が入り込むように少し掘ってあります。
浴室の天井です、
卍型の天井の上に湯気を抜くやぐらがあり
その天井も同じ形になってます。
上から見るとこのようになってます。
次回、このような大工さんの技術に触れる機会がありましたら
また報告させていただきます。
今日は川辺町のM様邸の社内検査
では行ってきます。
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