社長ブログケヤキの木の下で
2010年1月20日
へそをかく
こんばんは、
紙太材木店の田原です。
今日はあったかでしたね。
ちょっと体を動かすと
汗が出るくらいでした。
今日午前中は江南市のH・S様とお打合せ。
金曜日から解体工事に入ります。
天井の屋久杉の取外しは
土曜に松田大工さんに行ってもらう事になりました。
丁寧に取り外して
いろいろと使いたいですね。
さて、真壁の家の荒壁
片面は塗り終わりましたので
一週間ほど乾くのを待ちます。
外にある泥をミニポンプへ
このように放り込んでいきます。
中では、その泥を大きな船でうけて
塗る人に渡していきます
塗っている様子はこのようになります。
塗る人、泥を投げる人
皆さんカッパを着ての作業です。
さて、皆さん
塗った泥はどんな具合なんでしょう
拡大してみましょう。
コンセントが柱についた部分のアップです
この写真は
コンセントのある側を塗ってますが
反対側を塗ったものもあります
こんな具合になります
泥を塗った裏側の面はこのようになってます
柔らかい泥を塗りつけるので
竹の間からはみ出してますが
これは「へそ」と言います。
このままにしておくと
固まってしまって
裏面を塗る時にごてごてしてうまく塗れません
また凹凸が激しいと
裏面の泥を塗ったときに隙間が出来ます。
ですから泥を竹により密着させるために
このようにします。
「へそをかく」と言って、
こんな形の鏝を使います。
さて、皆さん
この50坪弱の家で使われる
荒壁の量はどれくらいだと思われますか?
ちょっと想像できませんね、
両面塗ると
4t車で5台分
約20トンです。
また、この家は屋根瓦も
昔ながらの葺き方である
土で葺いてありますから
屋根土が約3トンです。
こんな具合に工事は進んでますが
施主であるO様は
自然の材料である土や木を使い
その土地にあった昔ながらの家を建てて暮らすことを
何の躊躇も無く選ばれました。
明治や大正生まれの人たちが持つ
ある種の爽やかさを感じるのは私だけでしょうか。
もちろん設備機器などは
最新のものをお使いになりますが
O様の家というものに対する考えに
とても惹かれます。
それでは皆さん
また明日。
Category
- 家づくりのたいせつな話(519)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(420)
- 温熱環境(208)
- 雑記(253)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(37)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(73)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(7)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)