社長ブログケヤキの木の下で
2016年10月14日
性能のいい家はひっそりと建つ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
日に日に朝の最低気温が下がってます
ついに我が家も先日までの毛布1枚から
いきなり羽毛布団にかわりました(^-^)
昨夜も少しの時間でしたがエアコンで暖房しました。
先日、加茂野の家の新住協の取材について話をしましたが
住まい手のIさんご夫妻の興味深いお話が印象に残っています。
簡単にまとめると
夏も冬もとても快適な生活になったので
最初のころは嬉しくてそのことを人に話をするのだけれど
多くの人はそれを話半分にしか聞いてくれていないことを感じる。
更に話を進めると、嫌味に聞こえてしまう懸念があって
そのようなこと(住宅の性能)に興味のある方にしか話さなくなった。
日本の多くの方は
夏も冬も家の中で暑さ寒さのストレスを感じない生活を知りません。
(家の中と言うのは部屋ではなく家中のことです)
知りませんし、
そんなことは贅沢、無駄使い以外何物でもない・・・
贅沢は敵だ!、家の中は寒いほうが体が鍛えられる!
と考える方もまだまだ多くいます。
(寒さと健康性の関係については岩前先生がこちらのコラムでお書きになってますのでご覧ください。)
8月のMOKスクールで
東大の前先生も面白いことを話されてました。
研究室の秘書と話をしてたら
一戸建ての家には住みたくない、マンションがいいと言うので
理由を聞いてみると
一戸建ては寒いから、住むなら温かいマンションがいい
との答えとか。
思い込みや過去の経験(自分の育った家)から
家の中でも冬は寒くて、夏は暑いものという先入観がありますが
断熱、気密、換気、冷暖房システムという住宅の基本性能が備わっていれば
決してそのようなことはありません。
でも、多くの方には住まい手本人が言っても話半分にしか受け取られなくて
そういう家を建てている我々が言うと
話半分どころか眉唾?かと思われてしまいます。
そこが難しいところで
伝わらない、伝えられないんですね。
ということで、
高性能な家(暑さ寒さのストレス感じない)は
人知れずひっそり建ってるケースが多いです。
加茂野の家の電気代の推移
Category
- 家づくりのたいせつな話(517)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(420)
- 温熱環境(208)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(37)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(7)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)