社長ブログケヤキの木の下で
2024年9月25日
十年ひと昔
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
青森は最近朝から肌寒い天気で
日中でも16度程度とか…
むつ市では朝晩に暖房を入れている家が、
普通にあるとのこと。
東海地方も先週までの蒸し暑さもどこへ行ったのか、
秋の気配を感じるこの頃です。
- 今日から三日間
東京のビッグサイトでYKKapのフェアがあり、
これから出かけるところです。
三日間なので、セミナーやイベントは目白押し。
断熱や耐震、構造など
実務者であれば誰でも知っている方が
登壇されたり、講演されたりします。
- YKKは2012年から
APWフォーラムを各地で開催して
断熱の重要性をアピールしてきました。
APWの発売に平行して、
一般の工務店に窓の重要性を喚起する狙いです。
紙太材木店が初めてAPW430使ったのが
2014年の10月の粟野の家
今から10年前、
当時はAPWの生産工場が北海道にしか無くて
石狩工場からの出荷でした。
当時のYKKのAPWの販売戦略は
北から順次、南下していくというのも
手始めに北海道
それから東北
そして関東
中部地方での販売は北海道に遅れる事2年、
YKKにはいつからこちらで販売するか
何度も問い合わせた記憶があります。
- 粟野の家は紙太材木店が
初めて付加断熱をした家。
屋根はHGW16K 30センチ
壁はHGW16K 22センチ
サッシはAPW430と
吹抜けに330を使いました。
Ua値は0.33
C値は0.3
現在の基準で言うと6地域ですから
断熱性能等級は6
基準の0.46よりはかなりいいのですが、
等級6であることに変わりはありません。
2015年に新住協の総会が名古屋で開催された時の
分科会の見学先になっています。
当時の一般の建築仲間の反応は
そんなに高い性能はいらない!
なんでそんなのが要るのか?
トリプルガラス?
考えられん、何を考えてる?
日本で初めてのパッシブハウス
鎌倉パッシブハウスが建てられたのは2009年ですから、
それから既に5年経過していても
当時の反応はそんなものでした。
北海道では既に300ミリ断熱なども
言われていた時代ですが、
北海道以南の内地での認識は
今とは隔世の感があります。
今の時代、断熱性能等級6程度で
断熱やり過ぎと言う方は恐らくいないでしょう。
- ここで皆さんにお伝えしたいのは
断熱性能を考えると - どうしても断熱性能等級や
断熱材の厚さ、それにUa値などに
目が行きがちになります。
国の基準が今のところそうなっているので
そっちを見てしまうのも仕方がない面もありますが、
住まい手として
あるいは実務者として
意識しなければならないのは、
冷暖房負荷です。
暖房費にいくらかかる家か
冷房費にいくらかかる家か
断熱等級やUa値なんて、
実際に住む人には単なる数字でしかありません。
必ずしも等級が良ければ
冷暖房費が少なくなるわけではありません。
しかし、暖房費や冷房費は
あなたの懐にダイレクトに影響しますし
それは同時に環境にも影響を与えます。
- これから家を建てる方は、
上辺の数字がどんな意味を持ってるのか
よくよく考える必要があります。
冷暖房負荷を計算すると
実は上記の数値や等級が
ほとんど意味がない場合もあったりします。
何度も言いますが、
Ua値などは参考程度にとどめ
冷暖房負荷を気にしてください。
新住協でもPHJでも問われるのはそちらです。
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