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社長ブログケヤキの木の下で

2013年2月18日

UA値に変更は住宅性能のガラパゴス化か?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
雨の予報ですが
雪が降り積もってる川辺町です。
もうすぐ雨に替わる予報ですが
寒い一日になりそうです。
さて、
紙太材木店が作っている家の特徴
先週は家から逃げていく熱量、
Q値の話をしましたが
簡単に言えば
暖かさの数値化
家の性能の一つである暖かさを「見える化するのがQ値」
新築の打合せをすると
どの奥様も「暖かい家がいいです」と言われます。
でもこの表現は非常に感覚的な言葉で
いろんな解釈ができます。
薪ストーブのような協力な火力を使って暖かい家(体力に自信のある方お勧め)
全館空調機を使って暖かい家(プラス床暖房)(月の光熱費3万円出せる方向け)
いまや絶滅必須の畜熱暖房機を使って暖かい家(1次エネルギーの大量消費のため)
でも
多くの方の望まれる家は条件があって、
経済的で暖かい家
それを見る指針がQ値
家本来が持っている暖かさの性能がそれで比較できます。
大手ハウスメーカーであろうと
個人の大工さんが作っている家でも
どれでも同じ基準で比較できます。
つまりQ値をみると
本当の暖かい家かどうかが分かると言うものです。
ところが
国は新たにUA値なるものを出してきました。
Q値は床面積1m2当りの家から逃げていく熱量を表しますが
UA値は家の外皮つまり床、壁、天井1m2当りから逃げていく熱量を表します。
床面積当りでは大きな家ほどQ値が小さくなり有利で
正確な値が出ないと言うのが国の理屈
でも外皮では
一般の方はわかりにくい
というより
外皮の面積を知ってる人なんて稀
Q値であれば
自分の家の床面積が30坪(99m2)
家の外(0度)と中の温度(20度)なら
温度差が20度あるから
99×Q値(1.9)×20度で
家を20度にするのに何Wのエネルギーが必要かすぐに分かりますし
Q値は国際的に通用している値で
欧米でも通用します。
つまりあちらの家とも性能比較が出来るのですが
このUA値は日本独自のもの
これでは向こうの家と比較が出来ません。
穿った見方をすれば
日本の住宅の性能は欧米に比べればまだまだ及びませんが
それを知らしめないための基準値変更ととられても仕方がありません。
他の国の家の性能と比較させないための数値
UA値であれば住宅にも及んだガラパゴス化といったらいいでしょうか。
とても残念な今回の基準改正
話しが逸れてしまいました、
続きは次回にお話しします。

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