社長ブログケヤキの木の下で
2019年1月30日
同床異夢に近い 空気や水
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝の6時を過ぎると急激に明るくなってきます。
綺麗な星空が朝焼けに変わる時間は気持ちのいいものです。
先日、お風呂のお湯入れに失敗、
水をお風呂一杯溜めてしまいました。
まだ裸になる前だったので
そのまま、水から沸かすか
水を半分程度捨てて熱いお湯を入れるか迷いつつ
水を半分捨ててお湯を入れることにしました。
60度の高温のお湯を入れてしばらくして
お湯に手を入れ少しかき回わしてみると丁度いい湯加減
裸になって浴槽に足を入れると
入れた足の半分が冷たい・・
考えてみれば当たり前の話で
エコキュートのタンクも
470Lの容量のうち60度程度になっているのは
タンクの半分程度
同じタンクに入っていても残りは水なんですね。
水や空気の熱の移動には
伝導よりも対流が効果がありますが
タンクの中では対流が起きにくい構図になっていますから
タンクの上部の水が60度でも下部半分は水のままです。
近頃の一般の新築住宅では暖房の主流がエアコン
足りない分をファンヒーターが補うという構図が主流でしょうか。
最近はエアコン1台でと言う住宅もチラホラ出ていますが
暖かい空気を家の隅々までどう行きわたらせるか
隅々までくまなくとなると
天井付近にあるエアコンからの温風を
部屋の床の隅々まで行きわたらせる必要がありますが
それなりの風量と風速がないと
私のお風呂の失敗と同じことになりますし、
エアコンの吹き出しを分岐すれば一つあたりの風量は何分の一かに落ちてしまいます。
エアコンが主流となった現代の住宅の暖房は
見えない空気と熱をどのように運ぶかを考えなければなりません。
エアコンの吹出し口では40度の温風も。
1mも移動すれば30度以下になります
それが5mも移動すれば室温とほとんど変わりませんし
天井付近の高さから床まで下さなければなりませんが
温風は軽く下を向いても床にはなかなか届きません。
注文住宅は一軒一軒の間取や建物の方角は全て違いますから
一つのシステムが共通して通用するわけではありません。
一つ一つその住宅に合わせて見えない空気と熱の通り道を考える必要があります。
軽く暖かい空気を下へ、重く涼しい空気を上に
そして家全体の温度をできるだけ均一にする
そのためには断熱や気密、換気、冷暖房システムをどのように構築するかが設計者には求めらています。
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