社長ブログケヤキの木の下で
2023年2月22日
より上質な
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はマイナス2.6度の美濃地方、
名古屋とは2度程度の差があります。
直線距離で北へ40キロほどですが
6地域の名古屋と5地域の川辺町では、
やはり寒さにも差があります。
暖房の仕方、
つまりどんな暖房設備で暖房するかは
地域によって異なりますし
住まいの断熱性能によっても異なります。
美濃地方の既存住宅では
灯油のファンヒーターがメインで、
住まいの断熱性能次第で
そこに炬燵やエアコンが加わります。
80年代以前に建てられた建物で
小さなお子さんがいるケースでは、
上記の三つを同時使用されてる
場合もあります。
断熱性の不足に加え、
隙間風も入ってきますから
エアコンだけでは温度設定を上げても、
一定以上の室温にはなりません。
住まいの断熱、気密の性能が上がれば
エアコンだけでも十分に温まりますが、
エアコンからの風は残ります。
風と言うのは
室内の気温を一定以上にするため
暖かい風を1時間当たりに
一定量吹き出さないと
室温が維持できないので、
エアコンから吹き出される暖気です。
この吹き出される風に当たると
不快を感じる方が多くいます。
いくら部屋が暖かくても
その風には当たりたくない。
音や風など何も感じず、
暖かさだけを感じたい。
日本を除いた世界の暖房の定番は
セントラルヒーティング。
北海道では主流の暖房ですが、
北海道以外でこの暖房方式を
取っている地域は日本ではありません。
あっても例外とお考え下さい。
訳せば、集中暖房です。
一か所の熱源で温水を作り、
各部屋に設置してある機器に
パイプで温水を送り部屋を暖めるもの。
それなら床暖房と同じでは?
と思われるかもしれませんが
各部屋に置かれた機器は
実は窓の下に置かれます。
どういうことかと言うと
床だけ温めていては
窓から冷気が下りてくるのを防げない…
一昔前のアルミのペアガラス
サッシの性能は4.6w/m2・K
同じように一昔前の
グラスウール10Kの性能は、
0.5w/m2・K
性能は10分の一
つまり、厚さに換算すると
このグラスウールが壁の中に
20センチの厚さで入っていても、
サッシのところでは2センチの厚さしか
入っていないのと同じことになります。
いくら気密が良くても
この薄い断熱材の箇所では
冷気が侵入してきてしまいます。
その冷気は滝のように床へ降りて、
床一面に広がっていきます。
広がってしまった冷気を温めるより
広がる前の冷気を退治した方が楽チン。
ということで
冷気の発生源である窓の下に暖房器具を
設置することになります。
サッシの性能は随分と良くなり、
トリプルガラスのサッシも
各メーカーが出していますが、
それでもグラスウール10Kと比較すると
半分ほどの性能。
(昔のアルミペアに比べれば
随分進歩してますが)
冷え込みが厳しければ
外気の気温にもよりますが
程度の差こそあれ
トリプルガラスでも
サッシの下端では冷気を感じます。
風を感じたくない
音を気にしたくない
だけど、十分暖かく過ごしたい
そんな方はエアコン暖房ではなく、
セントラルヒーティングも
選択肢の一つです。
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