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社長ブログケヤキの木の下で

2023年8月4日

それだけでは


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
暑い日が続きますが
台風の動きが気になります。
今日と明日は
大垣の家の建前です。
Q1.0住宅レベル3で
耐震等級3(許容応力度計算)
暖房負荷は794Kwh
冷房負荷は1415Kwh
一般的には
断熱性能等級がどれくらいかとか
Ua値が幾つかとなりますが、

実際そこで暮らす
住まい手にとっては
等級がどのレベルかは
一つの目安にはなっても、

気になるのは
それで家中で
ひと夏、ひと冬に
暖房費がいくらかかるの?
冷房費はいくらかかるの?
冷暖房負荷はKwhで計算されますから
電気代が1Kwh当たり38円なら
負荷×38円の掛け算となります。

そこで出てくるのがシステム効率
一般にはCOPやAPFと呼ばれる数値
家電量販店に行くと
エアコンのポップにはAPF5とか6とか
高めの数字が書いてあるものや、
3とか4という数字が書いてあるものあります。
もちろんその機種のカタログ数値を
書き写しているだけなのですが
それはある意味、実験室の数値。
自動車の燃費もリッター当たりの
走行距離がカタログに出ていますが、
実際走ってみると
なかなかその数字にはなりません。
と言うより、何度走っても
どうやってもならないのが実感でしょうか。
実際の運転状況により
その数字は大きく変動します。
QPEXではエアコンや
エコキュートのような
ヒートポンプのシステム効率は、
カタログ数値で計算することはありません。
住んでいる地域(気温)によって
カタログ数値は変動しますから
APFのカタログ数値が4とか5でも
1.2地域は2.0
3.4地域は2.5
5.6地域は3.0で計算します。
大垣の家では
どういう計算になるかと言うと
暖房負荷が794Kwhであれば
システム効率3.0で計算すると
794kwh×38円÷3.0=10057円
もしこれを
カタログ数値そのままで計算すると
794Kwh×38円÷5.0=6034円
計算上は
とってもお安くなることになります。
どれだけ冷房費がかかる家かは、
冷房負荷を計算しなければわかりません。
それには室内で発生する熱や
日射の熱も考慮する必要があります。
APFが5とか6、
あるいはそれ以上の数字がでている機種は
それなりのお値段がしますが、
設備機器ですから、10年経てばお払い箱。
もって15年でしょうか。
しかも実際のシステム効率の数値は
割り引いて考える必要があります。
夏に涼しく過ごし易い家かどうかは、
冷房負荷がどれだけなのかを
知ることが第一歩です。
(残念ながらそれだけではないのですが…)
日本の夏は
住宅の設計者にとっても大敵です。
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