社長ブログケヤキの木の下で
2020年7月27日
陰翳礼讃 外付けブラインド
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ようやく今週末には梅雨明けのようで、長い長い梅雨でした。
我が家の場合、影響は建具に顕著に現れ、特に木製のドア、あるいは枠が湿気で少し伸びて閉める時に少しこすれます。
乾燥すれば縮みますからそのままにしてあります…。
(紺屋の白袴)
こんやではなく、こうやと読みます。
さて、もうすぐ真夏の日差しがやってきます。
強烈な太陽光ですが既に夏至は過ぎてますから、
これから室内に入る日差しはそれなりにあります。
夏至の南中高度だけで庇の出を決めると、
室内は日光の直撃を受けることになります。
昨日の日経新聞に日曜版には
オスモ&エーデルのヴァレーマ(電動外付けブラインド)の広告が出ていました。
このヴァレーマの優れたところは、室内に入る光を調節できるところです。
しかも窓の外でしますから室内に入る日射熱も調節することができます。
日本の洋風化された最近の家では
カーテンで日差しを防ぐのが主流で、
大手のHMの家もドレープとレースのカーテンの組合せです。
これでは真夏は室内が暑くなるということで、
吉津や中には雨戸を閉めている家も多くみられます。
そこで、暑さ対策のニーズとして出てきたのがシェードです。
サッシの外で上げ下げできるスクリーンが付きます。
伝統的な日本の家では、障子が明るさの調整をしてきました。
閉めても明るさは確保できますし、同時に視界は遮ることができます。
カーテンにしてもシェードにしてもあるいは障子でも、
どれも閉めるか開けるかの二択しかありません。
ドレープのカーテンを閉めれば室内は相当暗くなりますし、
レースでは光が入り過ぎて明るくなりすぎる、
障子についても同じことが言えます。
真夏の昼間、エアコンで快適な室内の明るさ、
自然光で自分の気に入った明るさに調節ということになると、
どれもぴったりとはできません。
室内のサッシの内側にブラインドを付ければ明るさは調節できますが、
日射熱はサッシのガラスを通して室内に相当量入ってきてしまいます。
特に高断熱化された住まいでは
日射熱がガラスを通して入ってくると室内が暑くなってしまいますから、
入ってこないようにサッシの外側で日射を防ぐのが基本です。
日射も防げて、室内の明るさも調節できるとなると、
外に付けるブラインドしかありません。
最近、リクシルがヴァレーマと同じような製品をようやく出してきました。
YKKは既に出していますから
ヴァレーマのほぼ独占だった外付けブラインド市場、
ようやく競争がと期待しているのですがどれも同じような値段…
高性能な家では必須の日射対策、
選択肢が増え、一般の方のその必要性に対する認知が浸透すれば、
大量生産での価格低下も期待できます。
外付けブラインドは日射対策プラス、明るさの調整もできる優れもの。
日本人の感性には陰影礼賛の思想もありますから、
通風だけでなくこちらにも光を当ててみてはいかがでしょう。
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