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社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月25日

匂いも…

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今年最後の週末。
一般的には土日はお休みですが、
住宅業界では打合せ日になりますから
今日は一日その準備となりそうです。
紙太材木店も28日が大掃除で29日から休みですが、
城屋敷の家の配筋検査が29日に入ってますから、
今年最後の仕事は休日出勤!
段取りが下手なだけとも言われますが…
上の写真は下米田の家の玄関ベンチ
床は土足用のチークのフローリング
壁は珪藻土
背もたれは米栂の柾目で
上半分を斜めにカット
仕上げは荏油

背もたれは座面と繋ぎが無いので、
宙に浮いている感じがしますが違和感はありません。
むしろ、何も繋ぎが無いほうが自然な感じがします。
玄関がこれ以上狭ければ椅子を置くというのもありですが、
これぐらいの広さがあればベンチもあり。
とは言いながら
座面の奥行きや幅はをどれくらいにするかは迷うところです。
奥行30センチでは玄関が狭く感じますし
幅も90センチでは野暮
背もたれの幅も座面の幅に合わせると公園のベンチ
ベンチなんて板を何枚か取り付けるだけなのですが
その空間に合わせてとなると、
単純なものほど難しくなります。
ほんの少しの寸法やサイズの違い、
何かを付けるか付けないかの違い、
どんな木を使うか
玄関ドアを開けた時、
最初に視覚に飛び込んでくるものが
その家の全体的なデザインの印象を決めますから、

玄関はあだや疎かにはできません。
さて、
従来はそのデザインだけでよかったのですが、
高性能な住宅の設計者はもう一つ意識していることがあります。
それは匂いです。
他人の家に行くと玄関ではその家独自の匂いがします。
玄関は他の部屋より狭く、閉じられた空間で
そこに多くの靴が置いてあったり、下駄箱に仕舞ってあります。
その家の人は慣れてしまって気づかないのですが
家々によって微妙に違った匂いがします。
実はそれはきちんと換気ができていないケースが大半。
玄関がきちんと換気できているか?
匂いは籠っていないか?
玄関は見た目のデザインだけでなく
伊礼さんの言うところの
空気と熱のデザインが求められます。

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