社長ブログケヤキの木の下で
2019年12月16日
家に帰ればQ-1住宅
サデギアン・タギ博士(旧荒谷邸)
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週末はようやく初氷が張り冬らしくなってきましたが
今週は暖かそうなので、
高性能で暖かい家を建てている身としては
住まい手の方が家の中と外の寒暖差が小さいので
暖かさを実感できないのではと思ってしまいます。
気持ちはもっと寒くなれですが
寒い家に住んでいる人の事を思うと少し複雑な心境です。
新建ハウジングから
だんの5号が送られてきました。
特集は、「冬の暮らしを楽しむ暖かい家」で
全国の4軒の住まいが紹介されています。
”家全体が暖かいから家事も趣味も充実”と副題が出てますが
そのことで思い出したことがあります。
北海道に荒谷邸という日本の高性能住宅の先駆的な家があります。
建築業界では旧荒谷邸という言い方をしますが
これは現在住んでいる方が荒谷先生の弟子のタギ先生なので
そのような呼び方をします。
北海道は日本の断熱住宅の先頭を走っているので
本州からの研修や見学が数多く企画されますが
多くの場合この荒谷邸の見学も含まれています。
ひと冬に何度もなので大変だと思います・・m(__)m
そのタギ先生が以前、お訪ねした時に言われた言葉が印象に残っています。
「家の中が暖かければ子供たちは真冬でも外で遊びます。
家が暖かいから外で遊ぶんですよ
家の中が寒かったら外では遊びません」
スマホの無い時代だからなどと言う人もいるかもしれませんが
家に帰れば家中暖かい、と言うのは精神的な安心感があります。
もちろん暖房費も気にならない程度しか必要ないというのが前提ですが。
その荒谷先生の講演録に同じような言葉があります。
「断熱の最大の効果は
経済で評価される省エネルギーではなく
環境の穏やかさや豊かさである」
限られた予算の中で
何を優先するのか
デザインや間取、素敵なキッチンも確かに魅力があるけれど
全てというわけにはいかない時
どのように判断するか
私なら、優先するのは
「環境の穏やかさや豊かさ」だと思うのだけど
そう思わない人が多いのも事実である。
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