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社長ブログケヤキの木の下で

2018年9月3日

国の基準をクリアしさえすればいいという日本人の固定観念


おはようございます
紙太材木店の田原です。
朝から雨の美濃地方ですが日中は晴れるようです。
明日は台風の直撃が予想されますから
本日中に台風養生しなければなりません。
足場のネット付けたり外したりはこの夏は今回で3度目
9月は台風の発生が8月よりも多いので
後何回台風養生することになるか頭の痛いところです。
さて、上の写真は先日耐震診断をした家で
建てるられたのは昭和54年ですから今から39年前
建物の外周は土壁で屋根は土葺き瓦
当時としては標準的な家で住宅金融公庫から融資を受けた建物で
外観も落ち着いた雰囲気の家で古さはそれほど感じません。
筋交いも当時の規定通り入ってますし
金物も使われていますが診断結果は0.22
簡単に言うと今の基準の22%ほどの耐力しかない家ということになります。
日本にはこの家のように耐震性が低く
同時に断熱材が入っていない無断熱の家が
既存住宅の半分ほどあります。
かく言う私の家も上の写真の家と同じく無断熱で耐震性はとても低い数値です。
診断を行った方でも実際に耐震補強工事までされる方は多くはありませんが
それは費用が思った以上かかることが原因です。
一昔前の家ですから床面積も広く
家全体を改修しなければなりませんから
大きさと古さに比例して改修費用も大きくなります。
でもこの家も当時としては一般的な家
むしろ公庫の基準に準じていますから
融資を受けずに建てた家より耐震強度はあると言っていいでしょう。
住宅の耐震基準や省エネ基準は1981年を境に順次強化されてきました。
ある基準が一般的になると次の新しい基準を作るという手法で強化され
省エネ基準についても耐震基準を同じく2020年には義務化されます。
自動車の排ガス基準も同じように強化されていきましたが
住宅についても同じだと考えていいでしょう。
気を付けなければならないのは
省エネ基準はあくまで家庭で使うエネルギーを極力減らす基準であって
健康に暮らせる基準、あるいは暮らし易さの基準と言ったものとは別物であることです。
簡単に言うと省エネ基準をクリアしているから暖かい家、涼しい家とは限らないと言うことです。
2020年に初めて省エネ基準が義務化されますが
耐震基準が強化された1981年が始まりであったように
それは始まりであって終わりではありません。
つまり順次強化されていく省エネ基準の始まりであると理解する必要があります。
簡単に言うとゴールポストが移動していくと考えていいでしょう。

どうしたらいいのか?
どう考えたらいいのか?
参考になるのはHeat20のG2でしょう。
岐阜県の美濃地方は2020年に義務化される北海道の基準を上回る性能が推奨されています。
Ua値は0.34 Q値は1.3です

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