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社長ブログケヤキの木の下で

2019年2月25日

結露の失敗実例が豊富に出ている新刊

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週は百年プロジェクトの研修で長崎でした。
そのうちの一つが
伊礼さん設計の​フルマークハウスさん​のモデル見学。
専務の吉田さん自ら案内と解説をしていただきました。
外構は伊礼さんが最近いつもペアを組んでいる荻野寿也さん。
さて、
日経ホームビルダーから
「100の失敗に学ぶ結露完全解決」が届きました。
様々な結露の症例が出ていて
とても参考になります。
知り合いの工務店の実例も何点かあり、
原因も設計者によるもの
施工者によるもの
住まい手の住まい方によるものなど多岐にわたります。
その多くは住宅の断熱性や気密性
あるいは換気性能を上げるためにしていることが
勘違いや施工ミス
あるいはこれくらいでいいというだろう
思い込みによるものです。
留意すべきはいくら優れた設計をしても
あるいは高性能な住まいを設計しても
高い施工精度あるいはある程度の熟練を要する工事もあるわけで、
図面が良ければいい家ができるわけではないことがよくわかります。
ともすれば坪単価や金額に目が行きがちになりますし
あるいはそのデザインに惹かれる場合もありますが
高い性能の家と言うのは設計と施工のバランスが取れていなければ
成り立たないことが分かります。
同時に住まい手側にも
最低限の物理学の基礎的知識が必要なことが分かります。

建物が完成しお引渡しをする時に
換気について住まい手に十二分に説明しておく必要があります。
フィルターの交換、清掃についてお引き渡し時に説明しても
ほとんどの方は一年後に行ってみるとスルー。
何度も何度も口を酸っぱくしてお伝えする以外ないと
北海道の山本亜耕さんが言っていたのを思い出します。
設計者と施工者、それに住まい手の意識
この三つが高いレベルで揃わないと
その家の最高の性能は引き出せません。

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