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社長ブログケヤキの木の下で

2019年3月22日

冬を暖かくするのは暖房器具ではなく断熱


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
美濃地方
どんより曇った朝で、生暖かい風が吹いています。
気温は16度ですが、明日にかけて冷えていくとか
暖房はまだまだ手放せません。
日経新聞に日本の賃金水準が世界に劣後と出ていました。
時給は過去20年で9%下落しているそうで
その間アメリカは76%、イギリスは87%、フランスは66%、ドイツは55%、
韓国に至っては150%以上、上昇しているとあります。
(この場合の時給はアルバイトの時給ではなく、残業代も含めた賃金総額を労働時間で割ったもの)
考えてみれば新入社員の初任給は20年前とほとんど変わりがありません。
15年前にリフォームの新卒を募集した時は20万前後、
今でも初任給はそのあたりでしょうか。
終身雇用と年功序列の賃金体系は基本的には変わっていませんから
20年前と同じ給与状況が今でも続いている稀有な国が日本と言うことになります。
デフレだったから仕方がないと言う考えもありますが
意図的に賃金を抑制してきたため様々な分野で弊害が起こっています。
建築業界で言えば職人にそのしわ寄せがきています。
大工、建具、瓦、畳、左官、基礎、板金と言った住まいに必須の職人の著しい減少は
いろんな理由もありますが筆頭は賃金ではないでしょうか。
20、30年前の一般的な住宅の坪単価が40万、50万と言われていた時代の感覚は
賃金体系の変化が感じられないとそのまま継続している錯覚に陥りますが
実際はその間に住まいは大きく変化しました。
大別すると、
ローコスト住宅に代表される価格を低く抑えた住まいと
性能を国際基準に合わせた住まいで
外観、内観の見た目はほとんど何も変わりません。
一般の方が見るとその違いは住んでみなければ、ほとんどわからないと言っていいでしょう。
先般、新住協で春に出版される雑誌の対談があり
東海地区で新住協に加盟し、高性能な住まいを普段作っている工務店が
10社以上集まって坪単価の話が出ましたが
凡そ、坪80万と言った所でしょうか。
詳細は雑誌の対談を読んでいただくと分かりますが
国際基準に合わせた家づくりをしようとすると
30坪換算でで2400万が建物本体の価格ということになります。
この金額が高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが
耐震性も含め(等級3)、性能を国際基準に合わせようとすると
頭の中をリセットする必要があります。

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