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社長ブログケヤキの木の下で

2019年3月27日

西方設計の断熱レベルと断熱性能

​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴で気持ちのいい朝
霜が降りて気温は低めですが
日中は20度近くになる予報ですから上着はいらないかもしれません。
FBで西方さんが
西方設計の主な断熱レベルと断熱性能の表を掲載されていましたのでご覧ください。

​出典:西方さんのFB(公開設定)​
それによると断熱水準の標準の下限が
Heat20のグレード2(G2)
あるいはQ1住宅のレベル1
標準の下限と言うことはそれ以下の断熱性能の設計はされないということと推測されます。
青で囲まれた1~4地域は寒冷地
赤で囲まれた5~7地域は温暖地
ですから1とか2の地域は北海道のとても寒いところ
7は九州南部や沖縄ということになります。
ちなみに高山は3地域です。
美濃地方は4~6地域に分類されます
大雑把に言えば
西濃、岐阜が6地域
中濃が5地域
郡上や東濃の多くが4地域
表中のUa値やQ値はどの数字も小さいほうが性能が高いことを表していて
住宅の1m2あたりから逃げていく熱の量を表しています。
つまり簡単に言うと断熱材が少ないとたくさんの熱が逃げていきますし
断熱材が厚いと少しの熱しか逃げていきません、
ですから数字の小さいほうが暖かい家と言うことになります。
注目していただきたいのは
国の断熱水準である平成28年基準で
日本で一番寒い地域の1地域のUa値の数字0.46は
西方設計の標準下限の7地域(九州南部、沖縄)の数字と同じです。
美濃地方にいたっては0.34ですから
今の国の断熱性能の基準である平成28年基準の
北海道の一番寒い地域の数字より更に小さいものになっています。
これは西方設計の基準であると同時に
Heat20のG2でも同様です。
つまり
住まいの断熱性能について
国の基準は当てにならないと考えるのか
西方設計やHeat20の推奨基準が尖り過ぎていると考えるかは
人それぞれですが
少なくとも欧米の世界基準を知っている
高性能な住まいを作っている工務店や設計事務所で
西方設計やHeat20の推奨基準が尖り過ぎていると考えるところはないと言っていいでしょう。
平成28年基準の義務化でさえ日本では見送られましたが
日本の断熱水準は欧米はもとより中国や韓国からも
かなり遅れたレベルであることを覚えておく必要があります。
ちなみに紙太材木店の断熱水準もHeat20 G2を基準にしています。

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