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社長ブログケヤキの木の下で

2019年7月3日

Heat20 G3 5地域(美濃)は0.23

​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今週一杯は雨模様で
現場の工事も捗らない週になりそうです。

先日お話ししたように、Heat20のG3が発表されました。
各地域のUa値とQ値は上記の表のようになります。
中濃地域は5地域ですから
Ua値で0.23、Q値で1.01となります。
愛知県のほとんどの地域と岐阜、大垣、各務原と言った西濃、岐阜地域は6地域ですから
Ua値は0.26、Q値は1.07
さて、この0.23というUa値
付加断熱をして壁の断熱材の厚さを22センチ
屋根の断熱材の厚さを40センチ
サッシはトリプルガラスにしても
クリアするにはまだ足りないレベルとなります。
Ua値は外皮平均熱貫流率
つまり、断熱性だけをみる数字ですが
Heat20のいいところは
同時にQ値も出してくれるところです。
Q値であれば
換気時の熱交換や日射、建物の向きなど
いろんな要素が加わりますから
実務に携わっている身としては
平均的なサイズの家の実生活の中での暮らし易さの指標としては
Q値のほうが分かり易い。
Ua値で0.23をクリアしようとすると
相当程度頑張らなければなりませんが
Q値で1.01クリアは設計上の工夫で可能です。
国の基準はUa値しかありませんが
Heat20が常にQ値も併記している意味を考える必要があります。
もちろんQ値で1前後の数字をクリアするには
従来の断熱性では不足しますから
基本が断熱であることに変わりはありません。
つまり、基本は外皮(床、壁、天井・屋根、サッシ)の断熱性
それがダメなら他でいろいろ細工しても無理が出てくる
外皮の断熱性を優先して同時に他の性能を組み合わせてバランスを取る
その指標の一つがQ値となります。
さて、とは言いながら
5地域でUa値0.23は相当尖がった数字ですね(笑)
今後一般の新築検討者からもG3の話が出てくると思われますが
どんな答えをするかでその会社の考えや姿勢の一端が分かりますから
実務に携わる者はきちんと考えておく必要があります。

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