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社長ブログケヤキの木の下で

2019年7月8日

論理的思考が大切な住宅会社の選択


川辺の家D 建前準備
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
梅雨の中休みで
雨が降らないでいてくれるのはとてもありがたい。
11日、12日は川辺の家Dの建前で今日から土台伏せ
大門の家は基礎工事中で週末に配筋検査
雨よ、どうか暫く降らんでくれ。
先日、新住協のメンバーと話していた時
長期優良住宅の話になりました。
年間の受注棟数は紙太材木店よりずっとある会社
沢山建てているということはより多くの新築検討者と話をしているわけです。
話題はその中での長期優良住宅の認知度が低い
知っていても費用負担が必要となると
それは検討外となるとか。
多くの新築検討者がハウスメーカーのモデルに行ったり
様々なオープンハウスで工務店や設計事務所と接点があっても
そもそも長期優良住宅の話が出ない様子で、
そんなのあるんですか状態。
まして、断熱や気密なんて
ここに来るまで聞いたこともなかったと・・・
普段、紙太材木店のお付き合いのある同業者というと
新住協やPHJ、百年の家プロジェクトと言った
住まいの性能や住み心地を重視しているところか
MOKスクール系の日本の伝統的な無垢の木を科学的に使い
それをデザインや性能にも落し込んでいるところが多く
必然的に住まいに対する考えや想いが似たところになります。
つまり、それ以外の価格やデザインを主に重視しているところとはお付き合いがありません。
もちろん価格やデザイン、インテリアは住宅を検討する上で大切な要素ですが
性能や素材のほうが先に来ると考えていると言っていいでしょうか。
つまり性能(耐震性、断熱、気密、換気、冷暖房システム)が担保された上でのデザインや価格と言うことになります。
日本の注文住宅の作り手は
大きく分けるとHM、工務店、設計事務所に分けられますが
住まい手側は
HMを検討される方はHM同士の中で
工務店であれば工務店同士の中で検討される傾向があって
HMと工務店というケースはそれほど多くありません。
初期段階でHMは工務店を切り捨てるため
耐震等級3を出してきます。
HM検討者の多くはHM同士であれば性能はほぼ同じ
価格とデザインが分かれ目と考えますから
HM検討者は健全な工務店のお客様にはなりにくいことになります。
実際の性能はきちんとした工務店のほうがHMより上ですが・・
問題は工務店や設計事務所をメインに検討されている方の多くが
断熱や気密・換気、長期優良住宅、耐震等級3と言うことに
検討中の段階で実務者から正確な情報を得ていないと見受けられることです。
紙太材木店に来られる方はほとんどが
性能を必要条件とされてますから
世間一般もそうかと言うと実はそうではないわけで
上の新住協のメンバーのところに相談に来る新築検討者を見ても
そのことが分かります。
工務店は玉石混合のため
十把一絡げでHMサイドからNGを出されますが
きちんとしている工務店は
耐震等級3で断熱や気密、換気と言った性能も彼らより優れ
設計の自由度も遥かに大きく
コストパフォーマンスにも優れています。
一部の方たちには知られるようになりましたが、
残念ながら一般的と言うことにはなっていません。
東洋経済オンラインで
デービッド・アトキンソン(小西美術工芸社社長)さんが
「日本人はなぜ論理思考が壊滅的に苦手なのか」​の中で、
その理由を
「分析をしない」ことにある、言っています。
HMや工務店、設計事務所と言った言葉から受けるイメージは
既に何らかのバイアス(偏りを生じさせるもの)がかかっていて
何の疑いもなくそれを受け入れている可能性があります。
そのような括りではなく、
個々の建築会社を一つひとつ「分析する」ことが必要で
分析することでどこで建てるかと言うことがより明確になります。
分析していけば似たような会社が残るでしょうから
後はその中で選択ということになります。
従来はデザインやインテリアそれに間取りと金額が検討対象でしたから
感性優先でもOKでしたが
そこに性能が入る時代になりました。
つまり、住宅会社の選択に日本人の苦手な論理的思考が
必要な時代になったということになります。

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