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社長ブログケヤキの木の下で

2020年10月5日

誰もが


築50年の家をリノベーション。下恵土の家。
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
小雨の降っている美濃地方ですが日中は晴れの予報。
とは言いながら今朝の予報では台風が発生するようで、
進路が気になります。
今朝の日経新聞
フラット35の住宅ローンの返済で、
2020年度に借りた人の完済計画年齢は平均で73歳とありました。
これは契約時の完済計画。
つまり約定の貸し出し期間の最終年齢です。
また、2020年度の借入時の平均年齢は40.4歳とあります。
紙太材木店の場合
フラットをお使いになる方はほとんどいらっしゃらないので、

少し違和感がありますが、
実際の返済期間は繰り上げ返済をします。
いろいろ調べてみると2018年度で平均15.7年。
これはフラットだけでなく銀行のプロパーの住宅ローンも含んだ数字です。
しかもローンの借り換えも含んでいるので少し早過ぎで、
実際はもっと伸びているでしょう。
フラットはどちらかと言えば
民間の金融機関を利用しづらい人向けに、
住宅取得を支援するという性格も併せているので、
完済年齢や借入時の年齢も高めで出ているようです。
記事で言わんとしたかったのは
年金生活になってまでローンの返済が必要になるような政策。
あるいは制度はおかしいんじゃないか?
民間の金融機関でローンを組みづらい人にまで
家を建てさせよう
ローンを組ませようというのは
どこかに、景気対策、GDP信仰があるんじゃないか?
そんな人にまで持ち家の取得を促す政策自体に、
問題があるのではないか?と言うことです。
経済が拡大していた高度成長期ならいざ知らず、
新卒の初任給はこの20年20万をすこし超えたあたりで
ほとんど停滞していますが、
記事によると1件当たりの平均融資額は
この20年で1900万から3100万に上昇しているとか。
無理をして持ち家と言うことになれば
その質はそれほど期待できるものではありませんし、
お子さんがその家に住む可能性も多くはありません。
と言うことになると負のスパイラルで
世代が変わる度に家を建て、ローンに追われることになり、
お子さんは相続したその家を持て余し、
その結果空き家が拡大再生産。
日本では新築信仰のようなものがありますがそれは戦後のことで、
それ以前は新築でも
解体した家屋の柱や梁を使うことは普通にしていました。

これからは中古住宅にも目をむけていい時代が来たように思います。
特に耐震改修についてはある程度技術が確立されましたから、
多くの工務店で可能です。

断熱改修の技術についてはまだ断熱材さえが入っていればいい的なところもありますし、
気密や換気と言ったレベルになると相当程度、経験や実績が求められますが
その技術も順次向上しています。
となると新興住宅地に土地を購入して新築ではなく、
既存の町並みの中での中古住宅購入と耐震、断熱リフォームも選択肢にはいります。
ただ、いままで町があったところは水害被害もある程度把握できますが、
新規開発地域はいままで作られなかった何らかの理由があるわけで、
水害想定と行政の都市計画マスタープランの確認は必須と考えます。
従来の中古住宅の改装と言うと
水回りと言った設備と表面的な床壁天井の張替が主ですが、
これからは上記に加え
耐震や断熱、気密、更には換気まで含めた改装と言うことになります。
大手のHMでは手の出しにくい分野で、
設計事務所や地元の工務店の実力が評価される時代といえます。
木造軸組や2x4であれば
工法がオープンにされてますから誰もがリモデルできますが、
型式認定を取っている軽量鉄骨や特殊な工法では
建てたメーカーでしか手がだせません。
そのメーカーが倒産したら…

家は新築一辺倒でない時代がすぐそこに来ています。

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