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社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月7日

細部に宿る

​​​​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も3度台の美濃地方
事務所の中も土日は見学会で誰もおらず、
何も暖房していませんでしたから
今朝は15度と冷えてます。
一旦、家を冷やしてしまうとなかなか暖かくなりません。
留守でも、エアコンで弱い暖房をしておくべきだったと後悔しています。
室温を20度にするのに、薪ストーブでは2時間はかかります。
紙太材木店では階段や吹抜けの手摺には
目の詰まった無垢の木を使います。
普段の生活で家の中で手で触る部分と言うのは
建具やドアの取っ手や水栓それに手摺です。
取っ手は握ったり手をかけたりする程度ですが
手摺は握るだけでなく撫でる、あるいは摩ることになりますから
そういうところには無垢の木を使いたいですし
木を触覚してほしい、あるいは皮膚感覚で感じてもらいたいと思ってます。
人の手には皮脂、つまり手脂が付いています。
昔の本屋普請の家のお座敷の天井は無垢の杉板などを使いましたが
取付する時に手脂が付かないように手袋をしたりしてかなり気を使って仕事をするくらいでした。
手脂の付いた手で毎日手摺を摩ると
一年もしないうちにツヤがでてきます。
特に目の詰まった柾目の木であれば尚更です。
下米田の家でもそんな木を使ってます。

階段の手摺
幅は6センチですが年輪は95年を数えることができます。
この手摺の部分だけで95年ですから
元の木の樹齢は数百年の木と言うことになります。

吹抜けの手摺
幅は9センチですが年輪は105年を数えることができます。
もちろん、住まい手の方は何もご存知ありません。
そこに数百年の命があったことに何かを感じてもらえたらと
勝手に思っているだけです。
1年しないうちにとても艶のある木に変化しているはずです。
大福町の家
1年後の吹抜け手摺

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