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社長ブログケヤキの木の下で

2021年2月22日

そとん壁のサッシ枠


おはようございます
紙太材木店の田原です。
氷点下ではありませんが、快晴の美濃地方。
日中も暖かくなりそうです。
城屋敷の家は上棟してから10日ほど経ちます。
それなりに大きく、どこを工事しているの?と言った感じです。
足場のネットでおおわれてしまいますから、
音しか聞こえず進捗状況は外からではわかりません。
足場が取れるのはまだ当分先ですが、
設計者としても外観がどのように見えるか今から楽しみです。
外観はほぼ全面杉板張りで一部そとん壁が使ってあります。
そとん壁は伊礼さんもよく使われているので
希望される方が多いのですがネックは価格。
付加断熱をしますから、
通常の壁の外にもう一つ壁を作ります。
そとん壁だと更に通気層を取って
そとん壁の下地を作って

ようやくそとん壁を塗るという工程になります。
壁の厚みは通常でも25センチありますから、
そとん壁を塗ると壁の厚さは30センチになります。
サッシの室内側の窓枠もそれに合わせたものになります。
幅も広くなり一般の方がご覧になると、
室内側の窓は全て出窓に見えるかもしれません。
低い位置にある窓なら
お子さんが座るにはちょうどいい幅になるくらいです。
もちろん付加断熱をしなければ、
壁の厚さももっと狭くなります。
サッシの枠も狭くなるわけで価格も下ります。
サッシの枠も何を使うかで価格は相当開きが出ます。
建材メーカーの既製品では対応できませんから、
木材を取り寄せ大工さんに加工して作ってもらう必要があります。
一枚物の柾目のものを使う
幅継ぎをした材を使う
積層材を使う
もちろん使う木の種類によっても違います。
杉、ヒノキ、栂etc
性能とデザイン、それに価格のバランスをどうのように取るか?
予算がどれだけでもあるなんてことはありませんから
住まい手と相談しながら決めることになります。
ローコストであれば
サッシの枠は窓台だけで、残りの3方はクロスの巻込みが標準。
すっきりしてますし価格も押さえられますよ、と言われれば
そんなものかと思ってしまいます。
しかし10年もすれば、サッシに巻き込んだクロスはめくれてくる可能性が高いです。
いろんなことが分かった上で
住まい手に取って最適なものは何か?
いっそ何も知らなかったら、やるなら巻込みでっせ!と言えるが…

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