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社長ブログケヤキの木の下で

2022年3月2日

臨機応変


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はすっかり霧に包まれています。
昨日の雨で空気中の湿度が高くなったところに
冷えましたから水蒸気は飽和して水(霧)になりました。
水蒸気という気体ではいられなくなって水になったわけです。
さて、
計画的な換気設計がされている家も万能ではありません。
現在建てられる家は
2時間に一回、
家中の空気を入れ替える設計がされています。
最近ではCO2濃度計もお安く手に入りますから、
室内に設置されている方もいるかもしれません。
CO2濃度の指針が1000ppmですから
実際、換気されているか、
あるいはどの程度の濃度だろうと
計ってみると
!!!!?
寝室が1500ppm越えてる!
全然、換気されてないやんか!
どうなってんねん?
そうなんですね、
全館空調の家でも、
24時間換気の家でも
C値が0.3の家でも
7畳の程度の寝室に
親子4人、川の字で寝てれば
あっという間に1000ppmを超えます。
住宅の換気設計は
家全体で計画されています。
狭い部屋に多人数が集まって時間を過ごすことを想定して、
設計されているわけではありません。
子供が小さいうちは
寝室で親子4人川の字で寝ることぐらい
想像できるだろうと思われるかもしれませんが、
それを考慮した換気設計ではありません。
もちろん、最初に寝室の換気量を多めにとかはできますが、
お子さんと一緒に寝るのは数年の事。
二人になれば、
あるいは何年か後には夫婦別室もあります。
元に戻す工事はそれなりに費用も掛かります。
流量を自在に変えられる換気装置もありますが、
高価でまだ一般的ではありません。
じゃあ、
どうすればいいんだ?
はい、
寝室のドアを開けてください。
あるいはサーキュレーターやシーリングファンを活用してください。
これが答えです。
だから、気密なんて必要ない
高気密にするからこんなことになるんだ。
昔の家ならもっと隙間があって自然に空気が入れ替わって
そんなことにはならなかった。
と言う人もいます。
私が子供のころ
やはり親子4人で和室で寝てました。
壁は無くて、部屋の3方は襖と障子
それにスカスカの欄間もついてました。
障子の外の廊下は
サッシではなく、ガラス戸
少し強い風が吹くと、
あらゆる隙間
畳と畳の隙間からも

冷たい空気が吹き上がってきます。
こんな家なら換気装置なんて不要
こんな家が昔の家です(築100年)
想定とは異なるレアケースを
自分の都合のいいように解釈しようとすれば
窒息住宅、Co2カプセルとなります。
現在の家も万能ではありません。
臨機応変にお使いいただければ
快適に過ごすことができます。

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