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社長ブログケヤキの木の下で

2022年4月1日

経験と勘?


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も7度ほどの美濃地方。
水仕事をした後の指先は冷えて、
ストーブで温めないとスムーズに動いてくれません。
先日の全館空調設計講座の発表会の後は打ち上げで、
最後は祇園のバーでした。
春休みということもあって
行き帰りの新幹線も親子連れが多くいましたし、
京都でかなりの人が下車していました。
この講座
今年は広島で開催されますが既に満席。
住宅設計者にとって受講必須の講座になりそうです。
経験と勘、試行錯誤で
住まいの温熱環境を設計するのではなく、
理論と計算で設計することができます。
空調という設備設計は専門分野ですから、
1級や2級の建築士の資格があっても、
実はその分野は全くの素人というのが実態。
設計は大きく分けると3つの分野に分かれていて、
意匠と構造と設備があります。
大規模な建物やビルでは
意匠設計者がデザイン的に斬新な設計をし、
構造設計者がそれを物理的、構造的に実現させる方法を考え、
設備設計者が空調設備を考える。
規模が大きくなればこのようにそれぞれの専門家がつきます。
住宅の設計の場合、
多くは意匠設計者がしていますから
構造や設備は専門外なので、
経験と勘、試行錯誤でということになります。
床下エアコンで
玄関が寒い、脱衣室が寒い、2階が寒い
小屋裏エアコンで結露する
高性能なのに脱衣室の窓が結露するから断熱材を張ってる…
高性能になればなるほど
ちょっとした弱点に
従来であれば気にならないことや起こらないことも、
起こるようになります。
それと、どんな建物にも
限界があるということも知っておく必要があります。
ここまでは大丈夫ですが
これ以上になると不快に感じます、
そんな日が年に何回かありますから
覚えておいてください。
このようなことを伝えられるかどうか。
より上質を目指せば
それなりのコストがかかるわけで、
限られた予算でバランスをどこでとるか?
これから建てられる家は
優に50年以上存在することになりますから
設計者の責任は誠に重いものがあります。

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