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社長ブログケヤキの木の下で

2022年6月17日

文化

​​
 素材の持ち味を存分に活かして
 
​​​​​​

おはようございます、​​

紙太材木店の田原です。
梅雨ですが昨日に続き今日も雨ではなさそうで、
たまに晴れたら丸儲けを感じてます。
紙太材木店では、住まいにできるだけ自然のものを使います。
30年経っても自然のものなら
誰でも、
何所でも、
手に入れることができます。
工業製品ではそれは無理。

設備機器なら交換で対応できますが
建物に付属するものですと、それなりに費用が掛かります。
ただ、それだけの理由で自然素材かというとそうではなく、
簡単に言えば好きだから。
じゃあ、なぜ好きか?
もともと住んでいる家が
純和風の家で
床は台所、脱衣室を除き畳
少ししかない壁は塗壁
天井は板
建具は全て手作りで
部屋の間仕切りはほとんど建具
そこで育っているから好きなのか?
しかし、紙太材木店で建てられる住まい手の多くは
そんな家で育っているわけではなく、
普通のアパートやマンション、
戸建てでも住まいの中で自然素材が使われていたという方は稀。

​​稀、と言うより私の家のような和風の家の方は恐らく皆無となると、
疑問が深まります。​​

今朝、スティーブジョブスを京都に案内された方が
​日本文化が他の文化と違うのは、
素材の持つ美しさを引き出す文化だから
というようなことを言っていました。​

和食を例に出していましたが、考えてみれば建築もそうです。
畳や襖や障子
天井板、
漆喰や板張りの壁も
​それぞれの素材を丁寧に工夫して、その美しさを引き出しています。​
建築だけでなく、陶芸などの工芸品、それに庭もそうですから
考えればほかにも多くのものがあるはずです。
つまり、私達は素材の持つ力や良さ、美しさを
引き出す文化の中にいるわけで、
誰もがその影響を受けていることになります。
それは言葉としては気づいていないのかもしれませんし、
空気と同じように意識しなければわからないのかもしれません。
家づくりでも多くの方が自然のものを好まれるのは、
そんな理由があるのかもしれません。
もちろん、生活様式の変化や
予算的な制約の影響などがありますから

必ずしも思い通りに行くわけではありません。
紙太材木店では、
素材の良さや美しさを引き出す家づくりをしていきたいと思ってます。

ps
住まい手の中には
全く和の雰囲気など不要、
無国籍でホテルライクなインテリアやデザインが好きという方もおられます。
そんな方の家が紹介されてることがありますが、
玄関では靴を脱がなければなりません。
玄関で靴を脱ぐのは、きわめて日本の建築文化の影響を受けていると思うのですが…
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