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社長ブログケヤキの木の下で

2022年4月29日

透湿ルーフィング


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
一昨日、昨日と羽島の家の建前。
私自身は何もできないのですが、
唯一、お手伝いできるのがこのブルーシート張り。
でも、このブルーシートは
タッカーと呼ばれる大きなホチキスで貼り付けるのですが、
止付けの最中、自分の人差し指の爪を叩いてしまいました。
つまり、お前は何もするなと言うことかと…
建前当日の朝8時までは雨が降ってましたが
天気予報通り8時にピタリと雨が止み、
無事二日間の建前を終えることができました。
今日は雨の予報ですので間隙を縫っての工事。
誰がハレオトコ、ハレオンナかはわかりません。
最近は
一般の方でも透湿防水シートの事を知ってる方が多くなりました。
主に外壁に張られるシート、
壁の中に入った水蒸気を外に出す役割があります。
もちろん、水蒸気は出て行ってもらわなければなりませんが、
水は入ってきてもらっては困るので防水機能も必要です。
このシートが透湿、つまり湿気(水蒸気)を通すためには、
シートの外側に隙間が必要です。
何かで塞がれていては、通ってきた水蒸気の行き場がなくなってしまうからです。
様々な透湿防水シートがありますから、
どのメーカーのものを使うかは設計者や施行者の判断と言うことになります。
最近は屋根にもこの透湿防水シートが使われるようになりました。
瓦の下には水が入る可能性が高いので、従来は屋根にはアスファルトルーフィングというものが使われてきました。
簡単に言うと、紙にアスファルトがしみ込ませてあるものとお考え下さい。
このルーフィングは冒頭で紹介したタッカーという
大きなホチキスで止付けますが、

瓦の下に入った水がこのホチキスの針の穴から入っては困ります。
そのためホチキスの針に密着して、
水か入らないようにアスファルトがしみ込ませてあります。
しかし、このアスファルトルーフィングは
透湿抵抗がとても大きく、水蒸気を通しません。
屋根に合板が使ってあり、
その上にアスファルトルーフィングが敷いてあると、
屋根裏の合板の内側で結露を起こす可能性が高くなります。
そのため最近では、
屋根にも透湿性のあるルーフィングを使用するようになりました。
つまり壁の構造と同じように
この透湿性のあるルーフィングを使用すると、
ルーフィングの外側に通気層が必要となります。
屋根の合板と断熱材の間に通気層があれば大丈夫ですが、
そうでなければ
ガルバリウムの屋根と透湿性のあるルーフィングの間には、
外壁と同じく通気層が必要です。
屋根を二重にするのはこんな意味もありますが、
昔ながらの施行をすれば手間もお金もかかりませんから
早く、安くできます。
もちろん上で述べたリスクとは隣り合わせとなります。
コロナやウッドショック、
さらには今後予想される
ウクライナでの戦争の影響を考えると
住宅価格の高騰は避けられません。
どんな住まいを建てるかは、
最終的にはご自分で判断するしかありません。
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