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社長ブログケヤキの木の下で

2022年10月7日

さじ加減で?


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
今朝は14.4度の美濃地方。
日中も気温はあまり上がらず、肌寒い一日になりそうです。
と言うことで
事務所の中は少し肌寒いのでエアコンで暖房してます。
少しだけ、気が咎めますが…
紙太材木店では新築の家を設計するとき、
住まい手の方にはQPEXで計算した
全消費エネルギーの性能計算結果をお渡しします。
住まいの燃費の内訳のようなもので
暖房、冷房、換気、給湯、照明、家電、調理
この7つの項目で、
年間にどれだけのお金が必要になのかわかるようになっています。
この計算で注意しなければならないのは、
暖房や冷房、エコキュートのシステム効率に
どんな数字を入れるか、です。
どれもヒートポンプですから、システム効率が良ければ
それだけ消費されるエネルギーも少なくなります。
エアコンなどではカタログにAPFとして表記されていますが、
多くは5を超えてますし、中には6なんてのもあります。
これは年間を通したものの平均です。
つまり、冬季や夏季、春秋と言った中間期では数値が異なります。
冬季であれば凡そ
2.0~3.4程度
中間期では4.5~4.9
寒冷地や地域の気候条件を考慮すると、
1.5程度まで落ちる可能性もあります。
QPEXでも入力時に注意書きがしてありますが、
設計者としては住まい手に対して
暖房費や冷房費、給湯費と言った金額はできるだけ少なく見せたい
心理があります。

システム効率って、自動車で言えば燃費のようなもので
リッター30Km走るとカタログ表記されていても
リッター24Kmがやっと。
それと同じと考えた方が、間違いはありません。
QPEXで現在打ち合わせ中のUa値0.31の家で
暖房や冷房、給湯のシステム効率を3と5で比較してみましょう。

システム効率3の場合
年間の
暖房費は17.220円
冷房費は19.718円
給湯費は23.705円
合計60.643円
システム効率5の場合
暖房費は10.353円
冷房費は11.831円
給湯費は8.688円
合計30.872円
ほぼ半分になります。
こんなに性能のいい家ですよ、と言いたい気持ちは山々ですが、
さじ加減一つで金額は大きく異なります。
住まい手にどんな数字を伝えるのかは、
設計者の良識と科学的思考で異なります。
もちろん、暖房設定温度や冷房設定温度を
何度にするかでも大きく異なります。
因みに新住協では
ヒートポンプ(エアコン、エコキュート)のシステム効率は3
暖房設定温度は20度
冷房設定温度は27度で
計算するようしてますが
そうしているかどうかは
設計者本人に確認してみなければわかりません。

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