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社長ブログケヤキの木の下で

2022年8月1日

予算感


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
昨日は体に纏わりつくような空気でした。
今朝も既に事務所は29度 湿度60%、外は26.3度で83%
鍵をかけ閉め切った事務所は
コピーやFAX、冷蔵庫、分電盤etc
一つの空間での中に多くの機器があって、
その発熱量もそれなりにあることになります。
ドアをあけ放っても、涼しくさは感じられません。
朝の6時からエアコンと言うことになりました。
さて、資材の値上げが止まりません。
今度はガラス。
サッシはガラスとフレームからできています。
LixilやYKK、シャノン、三協立山などがありますが、
サッシで使われるガラスは
日本板硝子やAGC、セントラル硝子と言ったガラスメーカーのもの。
サッシメーカーはガラスメーカーからガラスを購入して、
サッシを作ってます。YKKの場合はガラスも自社生産です。
既に昨年10月に30%から35%値上げしていますが、
今年の10月にも再度の値上げ通告。
AGCが40%
日本板硝子が30%
YKKは自社生産で何も言ってませんが、
原料は同じですから遠からず値上げとなるでしょう。
このように建築用の資材が次々に値上げになると、
建物本体の工事原価も上がります。
業界の対応も様々で、中には性能を落とすところも出てきます。
断熱材の厚みや種類を変えたり、サッシのグレードを落としたり・・・
限られた予算の中で工事をしなければなりませんから、
HMや工務店、設計事務所の対応も様々で、
どんな対応をするかは会社次第のところがあります。
値上げ分を反映させた価格にするところ
性能を下げるところ
設備を変えるところ
仕上げを変えるところetc
このような状況の中で住まい手側としては
何をしておく必要があるか?
第一に家族で優先順位を話し合うこと。
性能なのか、予算なのか、
大きさ(間取り)なのか
設備なのか、素材なのか
ここを夫婦で話あっておくことが大切です。
ある程度プランがまとまってくると、予算調整は必ず必要になってきます。
このプランでは無理と分かった時に、どうするか?
HM、工務店サイドでは実はそのことはわかっていて、
プランを進めていくケースもあります。
プランが固まってにっちもさっちもならない状況をあえて作り出して、
断を迫るというやり方。
残念ながらそんなケースも、一定の割合で起こってきます。
それを防ぐには(自分たちを守るには)
やはり、ある程度予算感を養うことが大切です。
G2レベルや断熱性能等級6、あるいはG3レベルなら
どの程度の予算になりそうか。
そこに使う素材は、
工業製品なのか
自然素材なのかで変わってきますし、
設計力やデザイン的な完成度はどれくらいのレベルか
建物だけでなく、庭も含めるとどうなるか?
自分達が建てたい内容の家を建てようとすると、
これくらいはかかりそうだという予算感を得るまでは
プランの作成には進むべきではありません。
HMや設計事務所、工務店を何件か巡ってみると
中にはあれ?お値打ちなんてのもあるかもしれませんが、
立ち止まって考える必要があります。
なぜ安い?
この時世資材は値上げラッシュなのに
他のHMや工務店より安いのはなぜか?
囮の引き寄せ価格?なんてこともあるわけで、
安いには安いなりの理由があります。
何も勉強せず、
何の準備もせず
夫婦で何も相談せず、
あこがれだけで住宅展示場や見学会に行く時代は遠い昔の話しです。
建てる時の費用だけでなく、
その家に住むと年間どれくらいのお金が必要か?
(冷暖房光熱費)
電気代が今の倍になったら?
メンテナンス費用はどれくらい見込むか?
30代で家を建てると、優に50年以上住むことになります。
サッシは一生ものと思っている方も多くいますが
サッシの交換も頭に入れておく必要があります。

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