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社長ブログケヤキの木の下で

2022年12月26日

その裏側


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
週末は雪に埋もれた美濃地方でした。
朝一番で打ち合わせに来られた方の車の屋根は、
帰る頃にはたっぷりと雪が積もってました。
お子さん達はスタッフと大喜びで雪遊びでしたが、
思い出したのは
北海道の先駆的な住宅である旧荒谷邸住んでおられる
サディギアン・タギ先生の言葉。
もう5年ほど前になりますが、
お伺いした時に言われたのが
「家の中が暖かければ子供は雪でも外で遊びます」
昨日は晴れていましたが午後から定期点検を兼ねて、
2軒のOBのお宅に行きました。
2軒ともオーバーヒート気味。
エアコンの温度設定を聞くと19.5度。
切っちゃいけないと言われたから、最低温度で暖房してるとのこと。
日差しがあれば暖かく、お子さん達は素足。
家の中が暖かいと不思議なことに、靴下を脱ぎたがるんですね。
高性能な住宅に限らず日射をどう利用するかで、
冬の暖房費は大きく異なります。
専門的な言葉では日射取得熱と言いますが、
一部では高性能な住宅では
窓の面積を少なくしなければならない。
なぜなら窓と壁を比較した時、
同じ面積当たりで逃げていく熱は窓の方が多いから。
家全体から逃げていく熱を減らすには
窓を小さくする必要がある、と言うものです。
高性能な窓が普通に販売されている今でも
日射の有効利用が一般に浸透している今でも
「高性能住宅では窓を小さくしなければならない」
「高性能な住宅はデザインに制限がある」
「高性能な住宅は窓が小さいから暗い」
等々、様々な主張があり、様々な媒体で情報が発信されています。
大事なのはその背景を知ることで
誰が書いているのか
発信元の実績は
どんな団体に所属しているか
いつそれが発表されたか
なぜそのタイミングで発表したか
支援者や協力者がいるか
いればどんな人達か
何を目的にそれが発表されたか
何かを売りつけたい?
宣伝したい?
表面的な主張をそのまま見るのではなく、
その裏側や背景を知ることは、
家を建てるという大きなお金が動くときには必須の作業です。
これは普段の新聞やニュース、TV番組などでも
眉に唾を付けて聞く、見る訓練をすることで養われます。
住まいの情報は今や百花繚乱。
誰かがこれが正しいですよと教えてくれるわけではありません。
自分の頭で考え、判断する以外ありません。

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