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社長ブログケヤキの木の下で

2012年6月6日

太陽光パネルで165万の補助金と考えると分かりやすい

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝方は曇りでしたが、
快晴に変わり気持ちのいい陽気です。
さて、
住宅のゼロエネルギー化推進事業
巷の建築業界では22日の締め切りを前に
いろんな話が出ていますが
普通の方は何の事やらさっぱり
分からないと思いますから
私なりに独善解釈してみましょう。
一般の方に分かり易く説明すると国は
「165万補助するから
 太陽光パネルを載せなさい」
と言ってるようなもの。
どういうことかというと
従来、太陽光パネルを設置すると
1KW当り3.5万円の補助金が出ました。
買い取り価格も42円
4KWのパネルを設置すると14万円の補助がでてました。
震災の影響もあり、設置数はうなぎ登りですが
パネルが設置されてる住宅の性能が低い!
これでは
いくら補助して設置数を増やしても焼け石に水
使える昼間はあまり利用が無いパネルで買い取りだけが増える、
冬の夜の暖房や給湯には効果なし、
トータルなエネルギーの削減効果を考えた場合
住宅の質を上げなければパネル設置効果がないと
遅ればせながら気づいたということ。
つまり
いくら太陽光パネルを設置しても
スカスカ住宅ではエネルギー削減効果が期待できない
であれば
標準的な住宅の冷・暖房、給湯、換気、照明にかかる消費エネルギーを
1、断熱、設備性能の向上により消費エネルギーを削減する
2、太陽光パネルの活用により消費エネルギーを削減する
1と2の合計が
全体の消費エネルギーより多くなるような
設備(太陽光パネル、ヒートポンプ、DCモーター、LED)と
仕様(断熱)を備えた住宅を作りなさい。
そういう住宅なら
165万補助を出しますよ。
以前は1kwあたり3.5万でしたから
4kwとして12倍弱の金額
実際、
上の条件をクリアしようとすると
太陽光パネルは必須条件となるが
パネル以前に住宅の性能も上げなければならないから
一般の工務店にはかなりハードルが高い
建築中の大福町の家で計算してみたが
パネルを載せればOK
但し、南北に細長いので
W数が制限される。
今回の補助金
住宅のエネルギー消費を削減したい国と
パネルを何とか載せたい業界の思惑が一致した部分もあり
パネルを使わざるを得ない仕組みにしているところが気に入らない。
本来であれば
Q値をより向上させることに使われてこそ
資産としての価値があるはずで
長期にわたる評価にも耐えられるが、
パネルやヒートポンプと言った設備機器を備えることを
第一義的に考えると本末転倒になりかねない。
設備はいずれ交換しなければならないのだから。
公募期限は今月22日
それまでに事業計画を作成して提出し
認可を受けなければならない
採択されるかどうかは7月末に発表
但し
次世代省エネ基準程度の家に
高高率な設備を載せても認可される可能性があるから
採択された住宅が
Q値アップ+太陽光パネルなのか
次世代省エネ+高高率設備+太陽光パネルか
見極める必要がある。
後者の場合
寒空に半袖半ズボンにカイロかもしれない。
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。

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